子どもの友人に協力をあおぐのはやめたほうがいい

小学校低学年の間なら、親が間に入ることで対人関係能力を保つこともできるでしょう。しかし、小学校高学年、中学生、高校生、大学生……と年齢を重ねていくと、親の介入をこばみ、社会をこばむ姿勢が目立ってきます。そうなったときには、とにかく根気よく見守り、無理に話を聞きだそうとしないことが大切です。

自分の部屋にこもった生活が続けば続くほど、社会との接点がますます減り、社会復帰の壁は高くなっていきます。子ども自身が社会との接点や、相談相手を求める日のために、親自身が社会に心を開いている必要があります。

学校の教師、医師、カウンセラーなどに協力をあおぎ、周囲の人と一緒に解決策を探すようにしましょう。ただし、友人などの同年代の子どもに協力をあおぐのは、かなり難しいことなのでやめたほうがいいでしょう。よかれと思って協力してもらっても、後に子どもが自ら動きだしたときに、むしろ障壁になってしまうことが多いようです。

不登校に“親の愛情不足”は関係ない

子どもが学校にいけなくなってしまったとき、「私の育て方が悪かったのでは」「親である自分に責任があるのでは」と感じ、これまでの子育てを省みることがあるかもしれません。

では、子どもが不登校になりやすい家族というのはあるのでしょうか?

無関心、厳格、優しすぎ……さまざまなタイプの家族があり、「過干渉の母親」と「無関心の父親」という組み合わせが、不登校の子どもの家族の典型だといわれることがあります。しかし、過干渉の母親と無関心の父親は日本の家族の典型的な傾向だと考えられ、不登校の子どもがいる家族の特徴とはいえません。

では、たっぷりと愛情を注いでいれば、不登校にならなかったのでしょうか。

不登校に、親の愛情不足は関係ありません。

しかし、子どもを思い通りにしたいという気持ちは関係があります。「あなたのため」という親の理想の押しつけが、子どもの自信と独立心をどれだけ奪っているか考えてみましょう。