日常のあらゆる場面で「なぜ」を深掘りしてみる

「ホットケーキミックス、大人気だね」
「そうね……10年前だったら、うちもホットケーキミックス買ってたかも」
「どうして?」
「だって、子供がずっと家にいるんでしょ? ホットケーキミックスがあったら楽しく過ごせるじゃない」

西岡 壱誠、東大カルペ・ディエム『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本 2025年版』(TAC出版)
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それを聞いて彼は、自分にはない視点を持ち合わせている母親に対して尊敬の念も抱いたのだそうです。社会で起きている出来事にはちゃんと理由があって、「なぜ?」と考えていくことで納得のいく説明に辿り着けるのだと、彼はそのとき実感したそうです。

このように、東大生の家庭ではお子さんが日常生活のあらゆる場面でちょっとした疑問を感じたとき、親が「なぜ?」と問いかけていたというエピソードが見られました。この繰り返しにより、「自分の考えを言葉にする力」や「論理的に説明するスキル」が自然と身につき、さらには「好奇心」や「考える力」もどんどん育まれていったのでしょう。その結果、勉強面でも大いに役立ち、東大にも合格できたのだと考えられます。

今は、単純な知識はネットで簡単に手に入る時代ですが、自分で問いを立て、頭で考える力はなかなかスマホをさわっているだけでは身につきません。しかし、特別なことをしなくても、親や周りの大人たちからの何気ないやりとりの中で、その力は育むことができます。

日常の「なぜ?」を一緒に考え、深掘りすることで身につけた「考える力」は、必ず役に立ちます。昨今は様々な要因で、コメや野菜、お菓子といった食品に限らず、いろんな値上げラッシュが続いています。

お子さんと「なぜ」を考える機会は日常に溢れています。まずは今晩のスーパーの買い物から、さっそく実践してみてはいかがでしょうか。ぜひ、参考にしてみてください。