プロ野球選手になるハードルは高いが…

昨年、子どもたちの前でこんな話をしたことがあります。

「プロ野球選手になりたい人、手を挙げて。多賀に自分より上手い選手がいたら、もうなれないで。分かる? なぜなら毎年、滋賀からプロに行くのって1〜2人くらいだから。なりたいんだったら、その選手らを全員抜いていかなアカンねん。練習試合でも『上手い選手はどこだ』って探して、その選手を見てマネをする。それで、『滋賀県ではもう俺より上手い選手はいないな』ってなった人が唯一、滋賀からプロ野球選手になる。

もう一度言うよ。滋賀県の中で自分より上手い選手がいたら、プロには行けない。自分のチームで自分より上手い選手がおったら行けないよ。じゃあ、そのためにはどうするんやということや。みんなプロ野球選手になりたいんやったら、頑張ってなれ! 本気でなりたいんなら、それくらいの気持ちでやらないといけないんだよ」

現実をハッキリと伝えたので、子どもたちにとってはかなりキツかったかもしれません。ただ、「だから絶対になれない」とは言っていない。大切なのは、それでも「プロ野球選手になりたい」と思って頑張れるかどうか。

もう一度同じ質問をしても多くの子が手を挙げたので、序列をつけるという訓練は生きているのだと思います。

言葉だけでなくジェスチャーでも褒める

子どもたちを育てていくときに「褒めて伸ばす」という手法はとても大事になってきます。

相手が幼児や初心者の場合は、成功体験が大事。成功したことを理解させて「楽しい」「嬉しい」と思わせるためにも、声に強弱をつけながら一気に褒めていくことが重要です。私は特に「おぉ〜!」「すご〜い!」「上手〜い!」「天才や〜!」といったワードをさまざまなトーンで頻繁に使っています。

2年生以上になると、今度は実戦形式の練習や実際の試合も入ってきます。座学で伝えたことをその場で教え込んでいったりするので、とにかく褒めるというよりは、指摘やアドバイスなどの声などが増えていきます。

そして、良いプレーが出たとき、良い考え方で臨んでいるときなどには「ナイスプレー!」「オッケー、今のはいいぞ!」といった褒め方も出てくる。さらに言葉だけでなく、ハイタッチやサムズアップ、両手で大きく丸を描いたりとジェスチャーだけで示すときもあります。