明治・立教の強さの背景に「手厚いサポート」
明治と立教の具体的な取り組みについても見ていきたい。
明治大学では、もともと「就職の明治」と呼ばれるくらい、民間就職に熱心だと言われている。大学の就職活動支援は非常に手厚く、「エントリーシート書き方講座」「グループディスカッション講座」などが外部業者と提携して実施される。キャリアカウンセラーの資格を持つ職員も多く、年間3万件を超える学生の就職相談に対応している。
また、明治大学は内部生の質も高い。特に、明大明治中高などは中学入試の難易度においては早慶附属に肉薄しており、東大合格者を10人以上輩出する進学校にも勝る実力を兼ね備えている。
こうした内部生たちは地頭の良さに加え、大学受験で燃え尽きるということもない。エネルギーを持て余したエスカレーター組には留学に行く者や体育会入部者も多く、そこで形成されたバランスの良い人格が就活の強さにつながっているのだろう。
続いて立教大学だが、こちらもキャリアセンターはかなり熱心なようだ。採用が内定した4年生がボランティアとして自主的に後輩を支援する「学生サポーター」という仕組みも構築されている。
また、立教も後述する青学と同様に立教小学校・立教女学院小学校からのエスカレーター組が存在する。政治家や芸能人の子弟も多く、今をときめくタイミーの小川嶺社長も立教内部生だ。こうした手厚いサポート×血統の良い内部生の存在が他学生にも刺激を与え、最上位層の高い就職実績に結びついているものと考えられる。
青学はMARCHで断トツの「血統」
青山学院は近年の駅伝での無双ぶりや表参道という抜群の立地にキャンパスを構えることから人気が上昇している大学だが、明治、立教と比べると入り口の難易度は少し劣る印象だ。
そんな青学が総合商社に強い理由は「血統」が大きく関係しているのではないかと考えられる。
青山学院は幼稚園から大学までの一貫教育を提供しており、特に青山学院幼稚園の初年度納付金額は160万5000円(2021年度入園)と、都内の私立幼稚園の中では最も高額だ。
お金というハードルに加え、そのブランドイメージを守るため誰でも入れるわけでなく、有名サッカー選手や有名俳優の子息でさえ不合格となった事例もあるようだ。
幼稚園から、といわずとも小中高とどこかしらのタイミングで青山学院を志す学生には、「両親も青学だから」という理由も多く見られ、一昔前には青学出身カップルが大学のチャペルで挙式するといった事例も多く見られたものだ。


