MARCHからも射程圏内の「高コスパ」進路

図表2は早慶大の一つ下の大学群にあたる「MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)」の総合商社入社人数の一覧だ。

MARCHの「五大商社」入社人数
各大学の発表(2024年卒)を基にプレジデントオンライン編集部作成

図表2を見てわかるように、少数ではあるもののMARCH出身者にも門戸が開かれていることがわかる。

特に伊藤忠商事の11人採用には目をひかれるが、伊藤忠商事は現在五大商社の中で唯一、一般職の新卒採用を継続しているという点は留意が必要である。実質的な総合職の採用数は他社と同様の3~6人ほどと推測するのが妥当だろう。

大学受験を経験した方ならおわかりの通り、一般受験における「MARCH」と「早慶」そして「早慶」と「旧帝大」の間には大きな溝が横たわっている。

「MARCH」から総合商社に行くことが叶えば、これ以上ない「高コスパ」な進路だといえるだろう。

総合商社を目指すなら「MAR」

MARCHの大学別の五大商社内定数は図表3の通りとなる。

五大商社「採用大学」ランキング(MARCH版)
各大学の発表(2024年卒)を基にプレジデントオンライン編集部作成

これを見てわかるのは、明治・青学・立教の「MAR」が比較的強いということだろう。

いったいどのような要因があるのだろうか?

まず、明治と立教は長らく、「MARCH」の中では入学難易度が相対的に高く、早慶にギリギリ届かなかった受験生が多く進学することが大きく影響しているだろう。

明治、立教の上位層が早慶に受かるかどうかはまさに紙一重であり、時の運ともいえる。

また、入試偏差値で見ても早稲田の下位学部であるスポーツ科学部や人間科学部、教育学部は偏差値(ベネッセ)が68~72であるのに対し、明治の上位学部である法学部や経営学部、立教の経営学部や異文化コミュニケーション学部は73であり、入り口の難易度で見てもそう変わらないどころか、上回っているケースさえある。

「MARCH」の中では最も学力面で早慶に近い人材が集まっていると考えて間違いないだろう。

その上で、受験での挫折も大学生活での取り組みにプラスに働き、大学スポーツにおいて明治大が早慶に向ける「絶対負けたくない」という想い同様のバイタリティを発揮し、下剋上をはたしているという側面があるのかもしれない。