焦らず自然に楽しめるペースを見つける
陽一は幼児の頃から電卓で数字遊びをしていて算数は得意だったので、公文の先生から毎回ほめられます。ほめられることで一層数字や算数が好きになりました。結局小学校3年生まで公文に通いました。これも、陽一の学びの基礎を身につけるためにはよかったと思います。
ただし急ぐ必要はないでしょう。
お子さんによっては、親がそばにいないことで不安になり泣いてしまう子もいます。それでは、楽しむどころか逆効果になってしまうかもしれませんので、お子さんが楽しんで通えるようになってからで十分だと思います。
ちなみに、公文には、勉強をさせたいと思う親が集まっていました。皆さん、遊びにいくような感じで、勉強をする楽しさを身につけることが重要だという認識をお持ちでした。また、そんな家庭のお子さんばかりが周囲にいるので、私が強制せずとも、自然と勉強できる環境をつくれたことも、陽一にとってはよかったと思います。
小さいうちに楽しく数字にふれることができたことは、その後の学習はもちろん、今、息子が専門としているデジタルアートにもつながっているように思います。当時はまったくそうした意識はなかったのですが、陽一の将来の役に立ったのであれば、よかったのだと実感します。
読み聞かせは「繰り返し読む」
小さな子どもに本の読み聞かせをする親御さんは多いと思います。絵本や少年少女向けの物語などを読んでもらうことは、子どもにとってワクワクする時間です。
陽一が小さい頃も、寝る前に必ず読み聞かせをしました。
我が家では、読み聞かせの方法が少し変わっていました。普通なら1冊の本を最初から少しずつ読んで、最後まで読んだら次の本という読み方をすると思います。
でも、我が家では、本の同じところを何回も読む、という読み方をしていました。
「もう1回読んで。もっと聞きたい」という陽一のリクエストで、本当に同じ本の同じぺージを何回も読み聞かせました。「今日は10ページ読むね」と言って読み始め、翌日も同じところを10ページ読みました。5回くらい読んだところで、陽一が「もう覚えたからいい」と言って、次に進むのです。
たまに「今読んだところを、陽君がお話ししてくれる?」と言うと、得意になって何も見ないでしゃべり始めます。文章をそのまま繰り返すのには驚きました。何度も聞くことで耳から入った文章が、しっかり頭に定着したのでしょう。今思えば、読み聞かせが記憶の訓練にもなっていたように思います。さらに同じ文章を繰り返すことで、そこに何が書かれているか、その意味を深く考えるようになったと思います。



