子どもの小さな変化に気付くために

このシーンのような例を読んで、「自分も同じようなことを言ってしまった」とか「うちも似たようなことがある」と、不安に感じられる親御おやごさんもいるでしょう。

櫻井鼓『「だれにも言っちゃだめだよ」に従ってしまう子どもたち』(WAVE出版) 
櫻井鼓『「だれにも言っちゃだめだよ」に従ってしまう子どもたち』(WAVE出版)

でも、子どもはみんな、思春期になれば反抗はんこう的になるし、成長にともなって、すべてを把握はあくできなくなっていくものです。

でも、それだけで互いの絆が切れることはありません。それに、反抗したり、多少の秘密があったりすることは、人の成長過程で必要なことでもあります。

だからこそ、日ごろから子どもとの心の結びつきをつくっておくことがとても大切だと思います。心の結びつきがあるからこそ、子どもの小さな変化にも気づくことができると思うのです。年ごろの子どもであれば、こんなことを思っているのかな、あんなこと考えているのかな、などと思いめぐらせながら、少し距離きょりがあったとしても、様子をよく見るようにしてあげてください。

手なずけに気づくヒント

他者が想像で言ってくることがすべてではありません。そういったことに耳をかたむけることもあっていいですが、あなた自身が経験したこと、あなた自身が感じていることとよくよく照らし合わせて向き合うことが大切です。