「世界大学ランキング」に騙されてはいけない
いずれにしても、日本の場合、4年間続くパーティーのメンバーを決める自由度は大学当局にない。だからぺーパーテストで点数の高い順番に入学させるという基準しかない。ひょっとしたら、そうした硬直化した入試制度が、日本のここ30年の停滞と関係があるのかもしれない。
AIの時代を生き抜くには、多様な人材が必要になってくるのに、旧態依然としたペーパーテストというフィルターをメインにして人材を集めている。これでは多様な人材を確保しにくいことは明白だ。
もうひとつ付け加えたいのは、「世界大学ランキング」に騙されるなということだ。
あのランキングには、イギリス的というか、アングロサクソン的な賢さがよく表れている。よくできたスキームである。実はあの指標は、英米の大学産業を守るためにつくった、非常に狡猾なランキングなのだ。
そんなランキングを見て、日本の大学は上がった下がったと一喜一憂している。その反応の仕方は低レベルすぎてうんざりする。
関係者に聞いたら、日本の大学が世界大学ランキングのデータを出すときに、少しでもランキングを上げるためにコンサルティング会社に相談しているらしい。「オタクの大学のランキングを上げたいのならば、このコースを履修してもらったら上げ方がわかりますよ」とカネ儲けの材料にしている。コンサルティング会社はいい商売をしているのだ。
そこまでしてランキングを上げようとするのは、それによって受験生が増えたりして、利益になるからだ。こういうビジネススキームをみごとにつくるのは、さすがアングロサクソン系の皆さんだ。
受験生の皆さんはそういうカラクリをわかった上で、世界大学ランキングを参考にしてほしい。


