おもちゃは幼稚園児でも片づけられる量しか持ちません。子どもが集まればそれだけで何もなくても遊べるものです。たくさんのおもちゃは必要ありません。全部のおもちゃを出されても簡単に片づく量にしておくことがポイントです。また、最後にちゃんとお片づけをしてから帰るということを徹底しています。わが子がよそのお宅に遊びに行ってもちゃんとできるようにお友達が来たときもお片づけをしてから帰ることを教えています。

荷物置き場は、子どもたちが片づけられる物量と収納にしている。
筆者撮影
荷物置き場は、子どもたちが片づけられる物量と収納にしている。

お片づけのできる子に育てるためには

「子ども1人でもたいへんなのに、子どもが6人もいてどうすれば片づくの⁉」と、よく聞かれます。もちろん、子どもが遊んでいる最中はわが家もしっちゃかめっちゃかになっています。でも片づけの時間になると、片づけは子どもたちがやってくれます。私がやってしまうと永遠に片づけは終わりません。散らかす側の人を片づける側に変えることが大事です。

子どもが片づけられるようにするためには、子どもたちが片づけられる物量と収納にしておくことです。幼稚園では子どもであっても、登園するとちゃんとかばんや帽子を自分のロッカーに置きに行きますし、片づけの時間になるとちゃんとお片づけをすることができます。これは、子どもたちが片づけられる量になっていることと片づけが簡単な収納になっているからです。

家で片づけなさいと言っても片づけられないのは、そもそも量が多すぎて片づけること自体不可能だからです。最初から不可能なのに片づけなさいと言っても無理な話です。片づいた状態はこれです、というのがあれば散らかったあと元の場所に戻すという片づけができますが、それがないのに片づけなさいと言っても、実はママ自身も片づけられないのではないでしょうか。

量をセーブするためには何でもかんでも買い与えないということです。なければないで何とかすることを覚えないとモノはどんどん増えていきます。収納スペースに収まる量が適正量です。それ以上になってしまった場合には優先順位をつけて手放しましょう。

まとめ

片づけると育児も家事も仕事も全てスムーズにまわっていきます。逆に散らかっているとイライラして何だかうまくいかないものです。何かうまくいかないなと思ったら片づけをしてみることをおすすめします。

編集者さんに片づけようと頑張っているんですけど、どうしても本が捨てられないんですというお悩みを頂戴しました。仕事柄、どうしても本と取材ノート、写真、手紙が捨てられないとのこと。

わかります。わが家も本がいっぱいです。私も本は手放しません。なぜなら優先順位が高いからです。優先順位が高く、どうしても捨てられないものは捨てなくて大丈夫です。

本を手放したくないなら、それ以外のものを手放せばいいのです。大事なことは優先順位をつけること。本を大切にとっておくために、大量の紙袋とボールペン、使っていないノートから手放してみましょう。一つ片づけの歯車をまわし始めるといろいろなことがうまくまわっていくことを実感できると思います。みなさんもぜひ片づけにチャレンジしてみてくださいね。

橋本 絵美(はしもと・えみ)
はしもとFPコンサルティングオフィス 代表

6人の子どもを持つママFP&お片づけプランナー。福岡県出身。小さな頃から「大家族のママになりたい!」という夢を持ち、慶應義塾大学商学部卒業後、学生時代から交際していた夫と結婚。現在、中学2年生から3歳まで2男4女の子育て中。