存分に音を響かせたい楽器やホームシアター、話を聞かれたくないリモート会議。住まいにおける「音」のニーズはさまざまだ。大和ハウスは約50年にわたってこの課題に取り組んできた。その成果を生かした「ダイワハウスの快適防音室・静音室『音の自由区』」は、ライフスタイルに合わせた音環境を提供する。

「ダイワハウスの快適防音室・静音室『音の自由区』」は、住む人のニーズに応じて三つの防音グレードを用意している。周囲に気兼ねなく音楽を楽しめる「奏でる家」、バンド演奏も可能な「奏でる家+(プラス)」に加え、騒音や生活音を遮って静かに過ごせる「やすらぐ家」をラインアップ。乳幼児の寝かしつけや子どもの勉強部屋にも向くことから、NPO法人キッズデザイン協議会主催の「キッズデザイン賞 優秀賞」に輝いた。

ここでは、大和ハウス工業総合技術研究所で、長く防音室の研究開発に携わってきた主任研究員・玄晴夫氏に、同社の「音を楽しむ家づくり」について聞いた。

音の専門家が、設計はもとより入居後もサポートしてくれる

住宅に高性能な防音室を導入する場合、住宅会社とは別に、専門の防音施工会社に依頼するのが一般的だ。対して大和ハウスでは、玄氏のような音の専門家が、設計からアフターメンテナンスまで一貫して携わってくれる。

玄 晴夫(げん・はるお)
大和ハウス工業株式会社
総合技術研究所 主任研究員
「音の自由区」を開発。開発以外にも、広告宣伝、営業、設計、アフターフォローなど、防音室の事業に関係するさまざまな業務に携わっている。

「研究開発の成果を直接お客さまに届け、ご満足いただけるまでお付き合いするのが私の仕事です。そこから新たな開発のヒントも得られます」と玄氏は言う。

大和ハウスの開発の特徴として玄氏は、「単に『音を遮る』だけでなく、『音をより良く響かせる』ところまで追求する点」を挙げる。

「音の自由区」では防音グレードが選べるだけでなく、特許を取得した独自の音響アイテム「コーナーチューン」や「オーディオチューン」を配置して、楽器の種類にまでこだわった「音の響き方」を選ぶことが可能だ。実際に玄氏が手がけた事例を見てみよう。

共にプロのバイオリニストである豊嶋さまご夫妻の住まいは、百戦錬磨の玄氏にとっても難しい課題だった。

「一流のソリストとして活躍する豊嶋さまにとっては、存分に弓を振るえない狭い防音室では困る。開放感のあるボリューム豊かな空間で、伸び伸びと演奏できるようにしてほしい、とのご要望でした」と玄氏。設計担当とタッグを組み、空間の質と音の質の両面で豊嶋さまご夫妻の満足を得るべく工夫を凝らした。

1階のほぼ全フロアを占める防音室は、約42帖の柱のない空間。通常の規格より床を低くすることで、約3メートルに及ぶ天井高を確保した。床材だけでなく天井材にも木を用いたのは、音の反響を柔らかくするためだ。

完成当初、防音についてはご夫妻から合格点をもらったが「音の響き方」には注文があったという。「残響がやや長すぎる、とのご感想をいただきました。しかしそれは折り込み済み。音も暮らし始めてから家になじんでいくものなのです」と玄氏。その後数カ月かけて調整を行い、ご入居後1年たって訪問したところ「とても音が良くなった」と喜んでくださったという。

防音室とは思えない、明るく開放的な豊嶋さま邸の音楽室。天井高と防音性能の両方を満たすため、照明器具を天井に埋め込み、埋め込んだ部分から音漏れしないよう内部に遮音層を追加している。

重低音が響くドラム演奏やゴルフの練習にも対応できる

自宅で本格的なバンド演奏を楽しむ亀谷さま邸の音楽スタジオは、「音の自由区」防音グレード最高ランクの「奏でる家+」だ。このお宅では、音だけでなくドラムの「振動」を外部に伝えない工夫が必要になった。そこで玄氏が考えたのが、防音室の床を浮き床仕様にする方法だ。建物本体と防音室との間に隙間を設けて防振ゴムを挟み、振動が建物に伝わらないようにした。このおかげで亀谷さまは、都会の住宅街に住みながら、深夜でも存分にドラムをたたけるという。

ご夫妻で楽しむ亀谷さま邸の音楽スタジオ。仕事が多忙で帰宅は深夜になりがちだが、思い切りドラムをたたけば、疲れも気持ちよく発散できる。

近年、「音の自由区」のニーズは音楽以外にも広がっている。その代表例が「ゴルフシミュレーター」だ。これはお客さまの要望から生まれた用途だそう。

「室内でクラブを振るためには、天井高が2.8メートルは必要です。大和ハウスなら2.72メートルの天井高に加え、床を下げることで合計3メートルが確保できます。スイングやボールの音も防げるので、ゴルフシミュレーターにうってつけです」と玄氏。こうした事例は全国で増えているという。そのほか、テレワーク用の書斎や夜勤明けの寝室として防音室を求める人もいるそうだ。

ゴルフシミュレーターの設置例。クラブが天井にぶつかったり音が漏れたりする心配もなく、自宅で練習が楽しめる。

快適な住まいも防音も、まとめてかなえる「音の自由区」なら、間取りも含めて家全体を個々のライフスタイルに最適化できる。大和ハウスの一括設計・施工なので、品質はもちろん、メンテナンスや保証の点でも安心だ。

「実は音にこだわりたかった」と気付いたら、一度大和ハウスに相談してはいかがだろうか。

豊嶋さま邸のLDKはプライバシーに配慮しやすい2階にある。木に包まれた防音室とは対照的に、グレーを基調としたモダンなインテリア。

大和ハウスが提案する、快適防音と静音を取り入れたライフスタイルを紹介しています。カタログをご希望の方は、ページ下部の「資料請求はこちら」よりお申し込みください。

 

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