りそなアセットマネジメントが運用する投資信託「りそな日本中小型株式ファンド(愛称:ニホンノミライ)」が、その高いパフォーマンスや独自の運用方針から注目を集めている。社会の変化や課題の中には、多様なビジネスチャンスが潜んでいる――。そうした考えを基本とする同ファンドの銘柄選定はどのように行われているのか。ファンドマネージャーの井浦広樹氏に聞いた。

中小型株のアクティブ運用 その特徴、魅力とは

――「ニホンノミライ」の概要から教えてください。

【井浦】この商品は国内の中小型株に投資するアクティブファンドとして、2018年に設定されました。運用の基本方針は、「社会の構造変化から生じた課題に対する需要サイドのニーズに着目し、それに応えている企業の銘柄を選定する」というものです。やはり需要サイドに確かなニーズがある商品やサービスは安定的に成長する可能性が高い。おかげさまで、ここ1年間で見ても基準価額の伸び率は30%以上で、国内外の株式インデックスの伸びを上回っています。

井浦広樹(いうら・ひろき)
りそなアセットマネジメント株式会社
株式運用部
チーフ・ファンド・マネージャー

――「社会の構造変化」とは、どのようなものでしょうか。

【井浦】例えば進展する「少子高齢化」は、中小企業の後継者不足や医療費の高騰など、多様な課題を生んでいる深刻な社会の構造変化に違いありません。しかしこうした変化の中にも、新たなビジネスチャンス、投資機会が必ず存在します。例に即して言えば、事業承継をサポートするM&Aサービスや医療の効率化を図るデジタル医療サービスなどがそうです。

他にも社会の構造変化には「地球環境問題」「働き方の多様化」などさまざまなものがあり、これらに伴う社会課題から生まれるニーズは景気後退やインフレといった外部の影響を基本的に受けにくい。そのため、関連する商品・サービスを提供する企業は持続的に発展する見込みが大きいと言えます。その観点から「ニホンノミライ」は、社会課題に対する国際目標であるSDGsとの関連性も重視して運用を行っています。

――中小型株を対象としたアクティブ運用には、どんな特徴、魅力がありますか。

【井浦】中小型株へ投資する魅力は、企業の発展フェーズの早い段階から投資を行うことができ、成長の果実を存分に享受し得るダイナミズムにあります。「20年前にあの企業の株を買っていれば」というのはよく聞く話でしょう。また、市場で十分に認知されていない分、その本質的な価値に株価が追い付いていないことも多い。そしてアクティブ運用では、銘柄を一つ一つ精査し、ダイヤの原石のような優れたポテンシャルを持ったものを選び抜いて、市場平均を超えるリターンを目指すことができます。

ビジネスの先行きが不透明な今のような時ほど、企業の実力が業績に反映されやすくなりますから、アクティブ運用によって高い可能性を秘めたレジリエントな中小型株でしっかりしたポートフォリオを組む意義は大きいと考えています。

出所:ブルームバーグのデータを基にりそなアセットマネジメントが作成。
※基準価額(1万口当たり)は、運用管理費用(信託報酬)控除後のものです。
※東証株価指数(TOPIX、配当込み)およびTOPIX Small(配当込み)については、起点を10,000として指数化しています。
※上記はあくまで過去の実績であり、将来の投資成果をお約束するものではありません。

創業の経緯や事業への思いも投資の重要な判断基準に

――中小型株の運用におけるりそなアセットマネジメントの強みを教えてください。

【井浦】1997年に立ち上げた私たち中小型株の運用チームは、現在も年金の運用で機関投資家の皆さまから高い評価を頂いています。まさにそこで培ったノウハウを個人投資家の方にも提供すべく生まれたのが「ニホンノミライ」。当初から社会の構造変化に着目し、「今、いかなる変化の下でどんな課題が発生しているか」「関連する市場・企業の中でも、特に有望なのはどこか」といったことを常にチームで議論しています。その結果をまとめた一覧表を四半世紀にわたって毎月更新しており、それは投資先を検討する重要な基礎資料となっています。

――アクティブファンドの銘柄選定では“目利き”が重要になります。どのような取り組みを行っていますか。

【井浦】中小企業では、経営者の考えや情熱が事業運営により反映されやすくなります。そのため力を注いでいるのが企業取材。具体的には運用チーム全体で年間700~800社ほどを取材し、最終的に組み入れ銘柄を30~50程度に絞り込んでいます。

企業取材で必ずお聞きするのは、創業の経緯や事業への思いです。どのような理念、理想を持ち、社会やステークホルダーにどんな形で貢献していきたいのか。経営層の方たちと腹を割ってお話ししていると、これまでの経験や実績から、「この会社になら、お客さまから預かった大切な資金を託すことができる」と感じる瞬間が訪れる。まさに目利き力が発揮される場面であり、それは重要な判断基準の一つになります。さらに私たちは、投資先企業と継続的にコミュニケーションを取り、適切な情報開示や体制構築を行うお手伝いもしています。そうしたことも現在の運用成績につながっているものと考えています。

――最後に、資産形成に関心を持つ読者へメッセージをお願いします。

【井浦】「ニホンノミライ」はその名のとおり、社会課題を解決し、日本の未来をより良いものにしてくれる、そう私たちが考える企業に投資をしています。日々、経営者の方々にお会いしていると、日本には魅力的な企業がまだまだ数多くあると実感します。そこに息づく情熱や可能性に当社が光を当てることで、優れた事業を成長させ、投資家の皆さまにもリターンをお返ししたい。「ニホンノミライ」はそうした正の循環を生み出し得るファンドだと自負しています。ぜひ皆さまにも、10年先、20年先の活力ある日本をイメージしながら、投資先の一つとしてご検討いただきたいと思います。

「リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード」について
リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワードは毎年、多くのファンドのリスク調整後リターンを比較し、評価期間中のパフォーマンスが一貫して優れているファンドと運用会社を表彰いたします。
選定に際しては、「Lipper Leader Rating(リッパー・リーダー・レーティング)システム」の中の「コンシスタント・リターン(収益一貫性)」を用い、評価期間3年、5年、10年でリスク調整後のパフォーマンスを測定いたします。評価対象となる分類ごとに、コンシスタント・リターンが最も高いファンドにリフィニティブ・リッパー・ファンド・アワードが贈られます。詳しい情報は、lipperfundawards.comをご覧ください。Refinitiv Lipperは、本資料に含まれるデータの正確性・信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、それらの正確性については保証しません。

【投資リスク】
当ファンドの基準価額は、実質的に組み入れている有価証券等の値動きにより影響を受けますが、運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。また、投資信託は預貯金と異なります。当ファンドの基準価額の変動要因として、主に以下のリスクがあります。このため、お申込みの際は、当ファンドのリスクを認識・検討し、慎重にご判断くださいますようお願いします。
◆市場リスク(株価変動リスク)◆信用リスク◆流動性リスク
※なお、当ファンドは15~50銘柄程度でポートフォリオを構築することを想定しており、保有する1銘柄あたりの株価変動がファンドの基準価額に大きく影響する場合があります。また、中小型株式に投資する場合は大型株式に投資する場合と比較して流動性リスクおよび信用リスクが大きくなる場合があり、当ファンドの基準価額は株式市場全般の動きから大きく乖離することがあります。
※基準価額の変動要因は、上記に限定されるものではありません。詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
【ファンドの費用】
購入時手数料:購入価額に2.2%(税抜2.0%)を上限として、販売会社がそれぞれ別に定める手数料率を乗じた額です。
信託財産留保額:換金申込受付日の基準価額に0.3%を乗じて得た額を換金時にご負担いただきます。
運用管理費用(信託報酬):ファンドの純資産総額に対して、年率1.98%(税抜1.80%)を乗じて得た額とし、ファンドの計算期間を通じて毎日、費用として計上されます。
その他の費用・手数料:監査費用、有価証券等の売買にかかる売買委託手数料、先物取引・オプション取引等に要する費用、信託財産に関する租税および信託事務の処理に必要な費用等(これらの消費税等相当額を含みます。)は、その都度(監査費用は日々)ファンドが負担します。これらその他の費用・手数料は、信託財産の運用状況等により変動するため、事前に料率、上限額またはその計算方法の概要等を記載することができません。
※上記の手数料等の合計額については、購入金額や保有期間等に応じて異なりますので、上限額等を事前に示すことができません。
※税法が改正された場合等には、税率等が変更される場合があります。
【当資料についての留意事項】
当資料は、りそなアセットマネジメント株式会社が作成した販売用資料です。お申込みにあたっては、投資信託説明書(交付目論見書)および一体としてお渡しする「目論見書補完書面」等を販売会社よりお渡ししますので、必ず内容をご確認のうえ、ご自身でご判断ください。投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等は販売会社にご請求ください。投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、投資元本を割込むことがあります。運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。投資信託は預金や保険契約ではなく、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また証券会社以外でご購入された場合は、投資者保護基金の対象にはなりません。投資信託のお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適用はありません。当資料は、当社が信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績および市場環境の分析等の記載内容は過去の実績および将来の予測であり、将来の運用成果および市場環境等を示唆・保証するものではありません。また、将来の市場環境の変動等により、運用方針が変更される場合があります。当資料に指数・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権、その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。当資料の記載内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。

 

商号等:りそなアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2858号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会