地方の自治体に寄付して東京のレストランを楽しむ

地域食材を用いた料理を都内の飲食店で食べられる「ふるなび美食体験」もあります。たとえば、ふるなびを通じて、佐賀県唐津市のふるさと納税を利用すると、ミシュラン2022掲載の高級フレンチレストラン「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」の特産品コース(東京・銀座)が楽しめます。

体験型の返礼品もお金持ちに人気です。

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」では、寄付で受け取れる体験型返礼品として「渡良瀬遊水地 熱気球 遊覧飛行 搭乗体験」(栃木県小山市)が人気になっています。寄付額は17万円で年間15組(1日1組)とハードルが高いふるさと納税ですが、2万円の寄付で熱気球搭乗体験(係留フライト)ができる自治体(栃木県栃木市)もあります。

ほかにもカヌーツーリング(北海道釧路市)やフライトシミュレーター操縦体験(東京都品川区)なども人気のようです。

高所得者にとっては、普段高額の納税をしてもお礼を言われるどころか、批判の対象となってしまうことに不満も少なくないようです。ふるさと納税をすると自治体からお礼状が届き返戻品までもらえることに驚きと喜びを感じると言った人がいました。カタログショッピングのような制度と批判も多いふるさと納税ですが、資産1億円を目指すのであれば、利用できるものは最大限活用するマインドを見習ってみるのもいいと思います。

藤川 太(ふじかわ・ふとし)
ファイナンシャルプランナー

生活デザイン代表取締役社長。自動車会社で燃料電池自動車の研究に携わった後、FPに転身。家計の個人相談の普及を目指して2001年に設立した「家計の見直し相談センター」では、すでに3万世帯を超える家計診断を行っている。家計管理、生命保険、資産運用など幅広い分野に精通。『やっぱりサラリーマンは2度破産する』など著書多数。 生活デザイン株式会社 オフィシャルサイト