目的は「きれいに収納する」ことではない

何をどのようにチーム分けして、個別フォルダーor持ち出しフォルダーに収納するかというのは、迷われるところだと思います。

考え方の大前提は、「きれいに収納するのではなく、出し入れしやすいようにする」です。

具体的には、

・後日出ていく書類→個別フォルダーにはさむ
・カードなどのこまごましたもの→ポケットリフィルに入れて個別フォルダーにとじる
・存在を際立たせたい紙や、かさばる紙、そのまま持ち運びたい紙→持ち出しフォルダーに入れる

例えば、制服申込書や予防接種の紙など、近々出ていく予定の紙は、丁寧に綴じるのではなく、個別フォルダーにはさんでおけばOKです。

使うシーンを想像して、取り出す手間をなるべく省く

ぺら1枚の紙ではなく、診察券やキャッシュカードなど、こまごましたものはポケットリフィルに入れて、個別フォルダーに綴じます。こうすると、ノートのようにめくることができるので、見つけやすくなります。

石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)
石阪京子『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)

なお、ポケットリフィルに入れる時は、1ポケット1アイテムではなくても大丈夫です。例えば、ショップカードとその店のクーポンを同じポケットに入れるなど、使うシーンを想像して、取り出す手間をなるべく省ける形で入れておくと効率的です。

持ち出しフォルダーは、存在を際立たせたい重要な紙や、よく使う紙を入れるのに便利。納税証明書や源泉徴収票を入れておいたり、毎月使う月謝袋+新札を入れておいたり。マチがあるので枚数が増えても入れやすいのも特徴。

領収書を保管する必要がある場合は、月ごとに持ち出しフォルダーに投げ込み収納をするとラクチンです。また、必要に応じてそのまま持ち出すこともできるので、例えばPTAの役員をされている場合は、入校証や議事録、ノートなどをセットで入れておくと忘れ物がありません。

石阪 京子(いしざか・きょうこ)
片づけアドバイザー

宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片付けができないと諦めている多くの人に出会う。自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは、一度やれば絶対にリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片付け法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。