いきいきと過ごす休日の達人たち。彼女たちは日頃どのようにオフを生かして、コミュニケーション力を磨いているのか。仕事につなげられるヒントがここにあります。
走ったあとの飲み会は異業種交流の場に
国内60店舗、海外40店舗を抱える飲食店の経営会社で、販促・PRの責任者を務める竹原真理子さん。自社メニューの試食や接待などで食事をするケースが多く、日に2回もディナーを取ることも少なくない。そこで健康維持のためにと始めたのがランニングだ。
「飲食業界の経営者を含めてまわりに走っている人が多いので、その影響もあると思います。話題に困ったときに、ランの話をすると共通の話題ができていいですしね」
目標としていたホノルルマラソンを好タイムで完走したものの、自己流のフォームがたたって筋肉を損傷。これではいけないと週2~3回の自主トレのほかに、月3回のペースでランニングスクールに通うことにした。
「みんなの走りを観察していると、私のフォームって無駄な走り方をしているんだなとか、この人はこういう癖があるんだなとか、気づかなかったことがいろいろわかってくる。なにより仲間と一緒だと走りながら話もできるし、一人のときより距離を長く走れていいですね」
ランの後の自分へのご褒美は、おいしい食事と酒を囲んでの仲間とのおしゃべりだ。
【From PROFESSIONAL】老若男女が共有できる素晴らしいスポーツ
ランは老若男女が楽しめるスポーツ。がんばり過ぎても続かないので、仲間とお話しできるペースで走るのがいいでしょう。気分転換やストレス発散にもなりますし、前向きな気持ちにもさせてくれます。現役の頃は無心で走っていましたが、引退してからは全国をゲストランナーで走ったり、ランクリニックで指導をしたりと、いろいろな方とつながりが持て、プラスになることが多いですね。最後に、ランナーのみなさんへ管理栄養士の私からひとこと。炭水化物はしっかり摂ってくださいね!
ワンダーテーブル 営業サポート部 マネージャー販促・PRサポート統括。秋田県生まれ。中3から高校卒業まで父親の仕事関係でアメリカ・ロサンゼルスで過ごす。東京の大学へ進学するため単身帰国。大学卒業後、就職した会社でアジアを渡り歩く。その後、BMW、日産自動車を経て、現在に至る。趣味は飲食と料理。
高橋千恵美
陸上長距離・元オリンピック選手。1976年宮城県生まれ。98年アジア大会1万m銅メダル、99年世界陸上1万m5位、00年シドニーオリンピック1万m15位。チームミズノアスレティック所属。13年、管理栄養士の国家試験に合格。ランニング指導も行っている。
撮影=名取和久