※本稿は、澤木一貴『こどもの体力は3タイプ タイプ別でわかる体力の「育て方」と「活かし方」』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「体力を使いきれない」子どもたち
子どもの体力には「育て方」と同じくらい大切なものがあると思っています。それは「使い方」です。夜になっても寝ない、家の中を走り回る、落ち着きがない、集中力が続かない。
こうした悩みの背景には、「体力が足りない」のではなく、「体力を使い切れていない」という問題が隠れていることがあります。
エネルギー全開タイプの子どもたちは、その典型です。親御さんから見ると、「どうしてこんなに元気なの?」と思うかもしれません。しかし私は、子どもは本来そういうものだと思っています。子どもは動くことで成長します。本来は遊びの中で大量のエネルギーを消費しています。
ところが現代は、学校でも家庭でも座る時間が長くなりました。その結果、体力の出口が足りなくなっています。私はこれを「体力渋滞」と呼びたいくらいです。出口がないから余る。余るから落ち着かない。
だからまず必要なのは、エネルギーの出口をつくることなのです。
「楽しくてやめられない」遊びが子供の体力を消費する
子どもの体力について話していると、「どんな遊びが一番体力を使いますか?」という質問をよく受けます。体力というと、ランニングやスポーツを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、子どもの場合は少し違います。
子どもは「運動だから頑張る」のではなく、「楽しいから動く」生き物です。
そして実際によく体力を使う遊びには共通点があります。
「全身を使う」「考えながら動く」「とっさの判断が必要」「夢中になれる」
こうした要素が含まれている遊びほど、子どもたちは自然と体を動かします。面白いことに、「体力を使おう」と意識している遊びよりも、「楽しいからやめられない」遊びの方が、結果として体力をたくさん使っていることも少なくありません。
そこでここでは、子どもの遊びや活動を「体力消費量」という観点からランキング形式で整理してみました。


