少なく見積もっても「44本分のテスト」
過去問は、第1志望校なら5年分、第2志望校なら3〜5年分、第3志望校なら3年分解くのが鉄則だ。各年度、国語・算数・理科・社会の4教科あり、少なく見積もっても44本分のテストに取り組むことになる。
さらに、1月に実施される埼玉・千葉の学校の入試問題も解いておかなければならない。近年、前受験として2〜3校を受験するケースが多い。すると、2校受験する場合でも、2校×3年分×4教科となり、24本分のテストが追加される。これを1月までに終わらせるとなると、6年後半はかなりハードになることが想像できるだろう。
過去問は解いて終わりではない。解いた後は間違い直しをしなければならないし、次にそのような問題が出たときに正解できるようになっていなければならない。過去問を解いていく中で、苦手単元が明確になったら、苦手の克服もしなければならない。ただ、それを深追いする時間はない。苦手単元の克服は11月までと割り切って、12月以降は、正答率の高い問題は確実に正解できるようにする、得意分野を得意なままにするといった得点力を高める勉強に切り替えていかなければならない。
3年分解くべき学校、10年分解くべき学校
過去問を解く意義は、志望校の入試傾向に慣れることだ。ところが、近年は、知識量の多さや高度なテクニックが必要だった従来型の問題から、知識量はそこまで求めず、その代わりに思考力や記述力といったその場の対応力が求められる問題へと変わりつつある。つまり、過去の入試問題を解いたところで、あまり参考にならないというケースも出てきているのだ。特に中堅校から上位校にその傾向がある。そういう学校の場合、直近過去3年分の入試問題をしっかり解いておく必要がある。
一方、何十年も前から思考系の問題を出している麻布中や栄光中などの難関校については、その学校の過去問をたくさん解くことが対策になる。こうした学校は10年分解いてもいいだろう。


