大学入試でAIの使用はどの程度認められるか。『親子で一緒にゼロからわかる!海外大学進学大全』(実務教育出版)を書いた松田悠介さんは「海外大学の入試ではAIで出願書類を書けば不正検知ツールで即不合格になるリスクがある。しかし、AIを道具として使いこなし、課題を解決した証拠は逆に高く評価される」という――。
※本稿は、松田悠介『親子で一緒にゼロからわかる!海外大学進学大全』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。
AI時代だからこそ評価される勝ち筋がある
入試の現場ではいま、AIの台頭で「本物の経験」と「再現可能な成果」を見抜く入学審査官の目が一段と厳しくなっています。
エッセイや短文回答はAIで整えられても、実地の挑戦・データ・共同者の証言・成果物までは代替できません。だからこそ大学は、課外活動からあなたの当事者性・粘り強さ・他者への影響を読み取ろうとします。本稿では、いま評価が高まり、かつ日本の高校生にとって実践しやすい“AI時代の勝ち筋”を整理しておきましょう。
自分で問いを立てて検証した証拠を示そう
研究論文(Research):
「問い→方法→結果→考察」を自分の言葉で入試担当者はエッセイの文章力よりも、自分で立てた問いと、それを検証した証拠を重視します。「テーマ設定→調査設計→データ収集→分析・可視化→残された課題と今後の展望」という一連のプロセスを自分の言葉で説明できることが大きな差になります。
特に、査読※つき(Peer Review)ジャーナルに掲載された実績は、第三者の厳格な審査を通過した客観的な「品質ラベル」として機能し、入学審査官が論文を精読せずとも研究力の証明になります。こうした研究経験を持つ受験生は、選考で大きなアドバンテージを得られます。
※査読:論文を発表する前に、専門家が内容を確認して評価する審査。


