超進学校の生徒が「読書後」に欠かさないこと

あなたは普段、人前で自分の意見を言ったり、何かを説明したり、ディスカッションしたりすることはありますか? そのとき、どんな感覚を覚えるでしょうか?

「頭が疲れる」「説明するのはやはり苦手だ……」「伝わった瞬間がうれしい」など、きっと出てくる感覚・感情はそれぞれだと思います。

いずれにしても「人に説明することは高度な脳力を必要とする」といえば、きっと誰もが「まぁそうだろう」と思われるのではないでしょうか。

じつは、超進学校の生徒たちは、本を読み終えて72時間以内でアウトプットする訓練をしています(訓練の内容は後ほどご説明しますね)。

これはまさに「人に説明する」ための取り組みです。

生徒たちは日々授業内外で、常に人に説明しつづけていたといえます。

だからこそ、新しいことに出会ったときも臆することなく考え、理解し、さらに新しいアイデアへと昇華していくことに長けていたのです。

一般的な読書の場合、読んだ内容を説明する必要がある場合もあれば、まったくその必要はなく、個人の趣味としてただただ読むという場合、どちらもあるでしょう。

後者の場合、「読んだ内容が記憶に残っても残らなくても、たいして利益や被害がない」ということになります。

読んだ本の内容を翌日には忘れてしまう……
マンガ=山下カヨコ、出所=『一生使える「読み方スキル」

目的を明確にすれば、脳は活発に働く

しかし、「この本の内容は覚えておきたい」という確固たる目的がある場合は、「人に説明する」という前提で読むと、有効に働いてくれます(もちろん説明してもしなくても、読書するときの脳の働かせ方の問題ですので、実際にはどちらでもかまいません)。

実際に超進学校の子どもたちは、「この文章を読み終わったあとに、いくつか質問をするからよく聞いてね」と前置きをしてから読み進める場合と、何も言わずに「今日はこの文章を読んでね。それではスタート!」とただ読んでみる場合とでは、集中力も読む真剣さもまったくもって違ったのです。

これは「読む目的の明示」の効果ともいえます。

「読んだあとに与えられる質問に答えられるように、ここに書かれていることを覚えよう」ということもあるでしょうし、「感想を聞くよ」という前提なら「自分がこの文章でぐっとくるのはどこか、チェックしよう」と思うはずです。

話をインプットした後の目的が明確にあれば、その目的を達成すべく脳は働いてくれるのです。