ファイナンシャルプランナーの資格も持つ生島ヒロシ氏は、「体と心と財布の健康」をテーマに各メディアで活躍、最近は老後と相続に強い関心を持っているという。そんな生島氏に、これからの資産運用と相続の準備のあり方を語っていただいた。

今年は株の短期売買で
成功しました!

今年は久々に、株式投資に燃えましたねえ。

アベノミクス以降、全部で10銘柄ほど買いまして、今回は、少しだけ利益がありました。

実は、昨年12月に上場したミドリムシのユーグレナに以前から注目していたんですね。社長にインタビューして以来、おもしろい会社だなあ、上場したら買いたいな、って。

でも、上場したときは大人気で買えなかった。そしたら、1カ月で株価が4倍に……それで、投資熱に火がついちゃったんですね。

株式投資はバイ・アンド・ホールド、つまり長期投資を基本にしているんですが、今年は短期投資に方針転換しました。アベノミクスが本物かどうかわからないし、変化の激しいときは短期で売り抜けたほうがいいと思うんです。といっても、売り損ねちゃったかな、という銘柄もありますけどね。

投資歴はけっこう長いんですが、昔は圧倒的に“投機”ばかりでした。なにしろ、初めて投資したのが米国産大豆ですからね。

商品相場はレバレッジがかかりますから、100万円がたった3カ月で700万円になって。喜んで次はプラチナに投資したら見事に1000万円のマイナス(笑)。年40%で回るという何かの権利を買って、2カ月だけ配当をもらっただけで、結局資金が戻ってこなかったこともありました。ずいぶん失敗もしてますね。

でも、2002年にファイナンシャルプランナーの資格をとって、それを機会に自分の資産運用も見直しました。今、資産のベースは積み立ての投資信託と定期預金です。

投資信託の積み立ては、安いときにたくさん買って、高いときは少ししか買わないという“ドル・コスト”平均法で効率的に買えるんです。

積み立てをスタートしてからそろそろ10年になる外国株式型の投資信託は、平均すれば毎年約5%の利益が出ていますね。