妻から教えられた「ありがとう」のチカラ
「妻への感謝の気持ち、ありがとうという言葉はつねに口にしています。ありがとうという言葉は幸せを運ぶ言葉。妻と僕の間ではあいさつのような言葉になっていますね」
そう話すのは、元ラグビー日本代表の吉田義人氏だ。明治大学ラグビー部では1年時からレギュラーを獲得し、4年時には大学日本一の栄光を手にする。大学卒業後も世界選抜選出や、フランスリーグでプロデビューを飾るなど、プレーヤーとして誰もが認めるほどの輝かしい成績を残した。引退後は指導者として活躍し、2009年からは明治大学ラグビー部の監督に就任。4年目となった昨年に、同校を14年ぶりの関東大学対抗戦優勝へと導き、有終の美を飾ったことは記憶に新しい。
そんな吉田氏の奥さまは、シンガーソングライターの大西亜里さん。2008年の7月に結婚、翌年4月には第一子となる男児を出産。吉田氏が「ありがとう」という言葉を大切に思うようになったのは、奥さまの存在が無関係ではない。
「妻は独身時代にデビューしていましたが、結婚する前にどうしてもアルバムを出したいと言っていました。デビューするまで支えてくれたすべての人たちへ、感謝の気持ちを伝えたいというのがその理由でした。そうしてできたアルバムが『幸せの言葉』というタイトル。幸せの言葉とはなにかというと、それが“ありがとう”だったんです。ありがとうという気持ちがあふれる世の中になって欲しいという思いを込めてつくったそうです。それからかもしれませんね、僕がありがとうをよく口にするようになったのは」