「何のために英語をやるのか」を明確にする

③完璧を目指さない

多くの人が、計画通りに進まなかっただけで「今日は失敗だ」と考えてしまいます。しかし、英語学習において完璧な計画達成を目指すのは現実的ではありません。

予定外の残業や急な用事、体調不良など、社会人であれば計画通りにいかない日のほうが多いはずです。それでも、「5分だけでもやった」「1ページ進めた」のであれば、それは立派な前進です。

完璧主義になると、小さな遅れを許せなくなり、自己嫌悪に陥り、やがてモチベーションが途切れます。続けられる人は、完璧を求めず“前に進んだ事実”を評価しています。

④無駄なことをやらない

英語学習では、「手当たりしだいに手広く勉強する」よりも、TOEICが目的ならTOEIC対策に集中する、英検が目的なら英検対策に絞るというように、「必要なことに絞る」ほうが重要です。映画やニュース、英会話、アプリ……と手を広げすぎると、努力の割に成果が見えなくなります。

努力したのに成果が出ないと、心が折れてモチベーションが一気に下がります。これが「成果を焦って挫折する」人の典型例です。英語は短距離走ではありません。正しい方向で努力を積み重ねていれば、結果は必ず後からついてきます。

⑤継続を目的にしない

最後に大切なのが、「継続そのものを目的にしない」ことです。「1年続けると決めたから、何があっても続けなければいけない」のように考えてしまうと、継続が“目的化”してしまいます。でも、本来は、「海外で仕事をしたい」「英語で会議やプレゼンができるようになりたい」「人生の選択肢を増やしたい」など、「英語を身につけてこうなりたい」というゴールがあるはずです。

継続はあくまで手段。「何のために英語をやるのか」を定期的に思い出してください。

英語は、人生の選択肢を広げる

マーク(村木幸司)『見るだけでわかる‼ 英語ピクト図鑑』(プレジデント社)
マーク(村木幸司)『見るだけでわかる‼ 英語ピクト図鑑』(プレジデント社)

英語ができるようになったからといって、それだけで人生が劇的に変わるわけではありません。しかし、行動できる範囲は確実に広がります。海外で働く、海外に住む、世界の情報を直接取りにいく……。

私自身、TOEICという客観的な指標を通じてチャンスをつかみ、現在の自由な働き方につながりました。

日本人にとって、英語学習は簡単な挑戦ではありません。だからこそ、反復を重ね、淡々と続けることが何より大切です。英語学習に近道はないんです。

イギリスまで歩くつもりで、一歩ずつ。それが、英語を本当に自分のものにする、もっとも現実的な道なのです。