6年生は「うっかりミス」をなくすことが重要
6年生は今、志望校の過去問に取り組んでいる時期だろう。受験本番が近づいてくると、現時点での点数を本番の点数のように感じてしまい、もう受からないのではないかと気持ちが落ち込むかもしれない。だが、不正解の大半は、数字や単位を書き間違えたとか、解き方は合っていたのに、最後の計算で間違えてしまったといったうっかりミスであることが多い。落ち着いて解いてみたら、30点分プラスになり、合格点に届いた、なんてことは多々ある。つまり、制限時間中に解かなければという焦りが、ミスを引き起こしているのだ。
そういう場合は、制限時間内に終わらせることよりも、正解するには何に気をつければいいかというところに重点を置く。ちゃんと問題文を読んでいたか、頭の中だけで考えず、ちゃんと手を動かしながら考えてみたか。この正しい勉強の作法を端折っていなかったか、確認してみる。目の前に本番が迫っているのに、そんなのんびりとした勉強はできない、と思うかもしれないが、ここを疎かにして得点力を上げることはできない。どうか、根気強く付き合ってあげてほしい。
本番に弱い子をプレッシャーから解放する一言
授業では理解できているし、正しい勉強の作法も身についている。ところが、実力テストになると、緊張のあまり頭の中が真っ白になってしまう子がいる。単に本人の性格という見方もあるが、親からのプレッシャーが影響しているケースは少なくない。
多くの場合、親は「次のテストは、今後のクラスに関わる大事なテストだから、頑張るのよ!」という言い方をする。確かにその通りではあるのだが、そう言われると、「絶対に失敗できない」「失敗したら叱られる」というプレッシャーが生まれ、本来持っている力が発揮できなくなってしまうので注意が必要だ。
そういう子は入試本番も弱いので、受験校選びが重要になる。1月の前受験で安全校を受験させ、必ず合格を手に入れておくといった戦略が必要になるだろう。もしくは、他塾の模試も受けさせ、自分の通っている塾とは違う雰囲気の中、テストを受けるという練習をさせるといいだろう。
本番に弱い子に効く言葉は、「いつも通りにやれば大丈夫だよ」。このたった一言で、プレッシャーから解放される。入試本番であれば、「○○だけやれば、あとはいつも通りでいいよ」という言葉も効く。親としては、あれも言っておきたい、これも言っておきたいと思うかもしれないが、要点は1つに絞るのがポイントだ。例えば「問題文だけしっかり読めば、あとはいつも通りでいいよ」といったように。
そうすれば、子供も「よし、問題文は絶対にしっかり読むぞ!」と、親が伝えたいことが頭に残るだろう。すると、実際の入試で気持ちが焦って、問題文を読み飛ばしてしまうといったミスを防ぐことができる。最後の最後は、わが子の力を信じ、送り出すしかないのだ。


