“登校・登園の1時間半前までに起床”がベスト
「そうすると朝起きてから登園までは慌ただしいですね。ムリに帳尻を合わせている感じですか?」
宮里先生の指摘通りだ。もう少し余裕を持って起こしたいのは山々なのだが、夜が遅いので、親心としてはギリギリまで寝かせてあげたい。実際に起こしても「もっとねんねしたい」と言われるとムリに起こせない。起床が遅くなるから、朝ご飯もあまり食べない。悪循環なのは分かっているのだが、なかなか早く起こせない。ジレンマなのだ。
「保育園では親の仕事に合わせて登園、降園ができますが、小学校に上がると状況が変わります。朝の登校時刻が決まっていますから、寝る時間や起床の時間が遅いのが習慣になってしまって、就学後に苦労するお子さんや親御さんは少なくありません。仮に小学校の登校時間が8時だとしましょう。7時30分に家を出ようと思えば、朝ご飯を食べるのが、その30分くらい前の7時。朝起きてから準備するのに30分かかるとしたら、朝6時半起床がひとつの目安になります」
Kも7時から7時半の起床が理想なのだろう。たまにKが、7時半頃に起床すると余裕を持って朝食が摂れるだけではなく、私と妻の心にも余裕が生まれる。だから早く起きてほしい。分かってはいる。分かっているのだが……。
「家中の電気をすべて消す」のもいい
「朝が早くなると、夜も自然に眠くなります。保育園の午睡の時間が長いと夜も遅くなってしまいますが、朝7時前に起きる習慣を付ける。そうすれば、朝ご飯をもう一品食べられるかもしれません。
ただ、子どもの就寝が遅くなってしまうのは、ご家庭の事情によります。たとえば、帰宅が遅い忙しいサラリーマン夫妻は、夕食やお風呂の時間も遅れてしまう。夜9時過ぎになって、やっと子どもとゆっくり遊べる時間がつくれる。子どもにとっても、親御さんにとっても、とても幸せな時間です。親御さんにとっては、子どもとの時間は大切にしたい。でも早く寝かせたい。そこで悩んでいるご家庭もあるんですよ」
その場合、宮里先生はどんなアドバイスをするのだろうか。
「帰宅してから寝るまでにやることを極力シンプルにする。夕食は時短料理や市販の惣菜ですませたり、片付けも最低限にしたりして、時間をつくり出す工夫ができないか相談します。実は、私も子どもが眠る環境づくりには苦労したんです。これは実践がなかなか難しいかもしれませんが……家事などが一旦片付いたら、家中の電気を消すというのもひとつの手です」



