英語を学んだことで自主性を身に付けた兄妹

「言語は思考パターンを決めます」とまゆみさんは語る。

「英語では必ず主語(誰が)が必要なため、自分がどう思い、どう感じるかを、日本語よりもはっきり表現する言語です。質問に答える際にも、まずイエスかノーと、自分の意思を述べます。日本人はノーと言うのに抵抗を感じがちですが、ノーと言う力は大切。英語で会話をすると自分の意思を伝えるクセが自然と身に付くので、子供たちにとって良かったかなと考えています。英語は教科ではなくコミュニケーションのツールですから」

今、たつやさんと星名さんは登録者数740万人超えのYouTuberだ。国内で遭遇した外国人と流ちょうにコミュニケーションしたり、日本のヒット曲を即興で英訳しながら歌ったり、その英語力を存分に生かすことで多くのファンを獲得している。

「英語のおかげで多くの外国人の友達ができたり、世界が広がったりして今があるので、『英語が自分の人生を決めたな』と思っています。昔は当たり前すぎてわからなかったけど、いろいろ新しいチャレンジをしようとするたびに『英語ができて良かったな』と、そう思う瞬間が増えています。自分が親になったら間違いなく子供に英語を教えたい」(たつやさん)

「私も英語は、夢に近づく一歩だと思っています。また、英語を話せることで人間生活の悩みも減ったと感じていて。『この人はなんでこういう考え方をするのか』と思ったときに『価値観が、文化が違うからか』と思えるので、気が楽というか。それは英語を通していろんな人に出会ってきたからだと思います」(星名さん)

たつやさんは今、英語力を生かして、ハリウッドをはじめとした海外で俳優としてトップを目指すという夢を、星名さんは24年に上智大学を卒業した今、ダンスガールズグループで活動しながら、大学で学んだ「法律」に関わる仕事もしていきたいという夢を追っている。たつやさんいわく「YouTubeは自分をプロデュースできる場所。自分がやりたいことへとつなげてくれるプラットフォーム」で、今後も、お互いの夢のためにYouTubeの活動に力を入れていくようだ。

まゆみさんはそんな2人の活動を、自らも“英語でのコミュニケーション”を公私ともに全力で楽しみながら、応援しているという。

英語は「教科」ではなくコミュニケーションのツール
「話す喜び」の体験を

※本稿は、『プレジデントFamily2025夏号』の一部を再編集したものです。