ビジネスパーソンにとって健康管理は仕事の一部。体が不調だと集中力や判断力が鈍り、意思決定にも影響を及ぼしかねない。人生100年時代の今、できるだけ長く健康でいるために疾患の早期発見・早期治療(二次予防)は基本だが、「加えてもう一つ大事にしてほしい視点がある」と訴えるのは、全国約3万4000人(※1)の会員を有する会員制総合メディカル倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」だ。エグゼクティブから抜群の支持を得るこの倶楽部が、今重視していることとは――。

※1 2025年6月末現在。

日本の「ヘルスリテラシー」は世界最低レベルとの指摘も

コロナ禍が知らしめたのは、端的に健康の重要性だ。基礎疾患を持つ人、高血圧や肥満などの人の重症化リスクが高かったことから、自身の健康に責任を持つ「セルフメディケーション」の大切さもクローズアップされた。

「そこで一つ意識してほしいのは『一次予防』、つまり病気になることそのものを防ぐという視点です」とグランドハイメディック倶楽部の理事を務める田口淳一医師は言う。

確かに、介護が必要となった主な原因を見ても「認知症」(16.6%)や「脳血管疾患(脳卒中)」(16.1%)、「骨折・転倒」(13.9%)が上位を占めている(※2)。どれも生活習慣の改善や日頃の体づくりが予防に重要な役割を果たすものといえる。

「今、平均寿命と健康寿命に大きな開きがあります。これを縮めていくにはやはり病気になる前段階での対策が欠かせません」(田口医師)

日本人の平均寿命と健康寿命の差
厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」を基に作成。

その一次予防を支える重要なものとして「ヘルスリテラシー」がある。健康や医療に関する正しい情報を入手、理解して活用する能力だ。ただ日本人はこの能力が“世界で最低レベル”とも指摘される。医療費が高い米国などでは「自助努力による疾病予防」の意識が強い。一方、国民皆保険制度が整備された日本では「病気になってから治療する」「医療は医師に頼るもの」と考える人が少なくないからである。

今求められるヘルスリテラシーの向上と一次予防の実践。これはとりわけ企業のトップや経営層にとって重要だ。「経営者の健康リスクは経営リスクに直結する」と田口医師が指摘するとおり、特に中小企業であればトップセールスが機能しなくなり、売上高が減少。倒産の可能性も否定できない。もし、あなたががんに罹患りかんしたら仕事を続けられるか。国立がん研究センターの調査によれば、がんと診断され退職・廃業した人は就労者の19.4%。休職・休業した人は53.4%にも及ぶ(※3)

経営者の健康意識が高まれば、健康経営が重視される現在、それは生産性向上や役員など重要な人材の損失防止にもつながるだろう。事実、経済産業省は「健康経営の推進が業績向上や企業価値向上へつながる」といった趣旨の調査データも公表している。

※2 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」より。
※3 国立がん研究センター「患者体験調査報告書 令和5年度調査(最終版)」より。

生活習慣改善や認知症などの発症予防のプログラムも

とはいえ、経営者やエグゼクティブは日々多忙を極め、会食などで生活習慣も乱れがち。どうしても体のケアは後回しになってしまう――。まさにそうした中で、健康管理やウェルビーイング向上のパートナーとして高く評価されているのが「グランドハイメディック倶楽部」である。

1994年にスタートした「グランドハイメディック倶楽部」は先進的な画像診断機器を用いた高精度検診、それに基づくがんや心疾患、脳血管疾患の早期発見で定評を得ており、近年も会員数を伸ばしている。2024年に開設した検診コース(※4)では、新しい検査・評価方法の導入や改善支援プログラムの提供など、一次予防に注力している。「現在は加齢によるフレイル(※5)や認知症、男女の更年期症状などのリスクを捉え、発症予防に取り組んでいます。また、検診結果と血糖変動や食事などのデータを基に生活習慣改善のアドバイスも行い、多忙で生活習慣改善に取り組めなかった方も手厚くサポートします」と田口医師は説明する。

※4 「ハイメディック・ミッドタウン・イーストコース」(東京・六本木)と「ハイメディック大阪中之島コース」(大阪・中之島)にて展開。

30年のノウハウを総結集 ハイメディックが新たに取り組む予防医療
2024年に開設した検診コースでは「ウェルビーイングに向けた検診」として、新たに「一次予防」にも取り組んでいる。重篤な疾患の早期発見・早期治療(二次予防)に加え、健康増進・生活習慣の改善・疾病予防(一次予防)も重要視し、介護予防に貢献して、人生100年時代における健康長寿を支えている。
「一次予防」に踏み込み介護予防を目指す「ウェルビーイングに向けた検診」 ハイメディック・ミッドタウン・イーストコース

※5 加齢により心身が老い衰え病気にかかりやすくなった状態。

充実のネットワークを持ち会員をきめ細かくサポート

会員、そして社会のニーズを捉えながら進化を続ける「グランドハイメディック倶楽部」。その特徴について田口医師は「一つには各専門の分野に長けた医師陣、また大学病院や研究機関とのネットワークがある」と言う。

田口淳一(たぐち・じゅんいち) グランドハイメディック倶楽部 理事 ミッドタウンクリニックイースト 総院長 1984年東京大学医学部卒業。内閣府宮内庁侍従職侍医、東海大学医学部付属八王子病院循環器内科准教授などを経て、現職。
田口淳一(たぐち・じゅんいち)
グランドハイメディック倶楽部 理事
ミッドタウンクリニックイースト 総院長
1984年東京大学医学部卒業。内閣府宮内庁侍従職侍医、東海大学医学部付属八王子病院循環器内科准教授などを経て、現職。

「検査で病気の疑いが見つかった際もネットワークを生かして対応でき、先進的な共同研究も各機関と連携して行っている。時間をかけて築いてきたシステムの下で、新しい取り組みを行い、より質の高い医療を提供しています」

会員へのきめ細かな対応もサービスの一環だ。1日20人程度の少人数限定の検診、コンシェルジュによる案内などは会員制ならでは。検診で異常が見つかった際には医療設備や専門の診療科などを考慮した医療機関の提案がなされる。学閥にとらわれず病院などが紹介されるというから心強い。また、検診以外に医療相談も利用可能だ。

「自分自身を知ることがヘルスリテラシー向上の第一歩」と田口医師は言う。検診で自分を知り、改善支援プログラムなどを通じて正しい健康管理の方法を習得することで、ヘルスリテラシーを高める。ヘルスリテラシー向上の手段として、グランドハイメディック倶楽部を活用してはどうだろうか。

ウェルビーイングの考え方から創造した倶楽部最新の検診コースも

高精度検診から日常の健康管理サポートまで、幅広い医療サービスを提供する「グランドハイメディック倶楽部」。先進的な検査機器はもちろん、検診に精通した医師や医療スタッフをそろえ、全国でそれぞれに特色ある10の検診コースを展開している。倶楽部最新の検診コース「ハイメディック・ミッドタウン・イーストコース」では、30年にわたり高精度検診を提供し続けているグランドハイメディック倶楽部がウェルビーイングの考え方から創造した検診を提供中だ。

ミッドタウンクリニックイースト

ハイメディック・ミッドタウン・イーストコース
検診実施機関
ミッドタウンクリニックイースト
東京都港区赤坂9-7-2
ミッドタウン・イースト2F