「昼夜逆転」を無理に直さなくていい

子どもの睡眠を妨げないために、朝起こしたり、声をかけたりするのは止めておきましょう。眠たいときに起こされることほど嫌なことはないですし、回復を止めることにつながります。

野々はなこ『誰にも頼れない 不登校の子の親のための本』(あさ出版)
野々はなこ『誰にも頼れない 不登校の子の親のための本』(あさ出版)

以前、不登校の子どもを持つ母親でこのような人がいらっしゃいました。昼夜逆転の生活を直そうとして、毎朝、眠っている子どもの部屋に入り、カーテンを開けて「おはよう」と声をかけて仕事に出かけていたそうです。子どもの様子はというと、「うるさい!」と言って布団をかぶるそうです。

これが元気な状態の子どもにならまだいいのかもしれませんが、学校に行くのがしんどくてフラフラになっている子どもには逆効果です。自分の気持ちを全く理解してくれていないと感じるでしょう。そこで、私は次のようなアドバイスをしました。

「あなたが子どもを生んで実家に帰って、3時間おきの授乳とおむつ交換でフラフラになっている朝、やっと眠れたと思った瞬間に、親が勝手に部屋に入ってきて、大きな声で『おはよう』と言ってきたらどう思いますか?」

「とても腹が立ちます」

「そうですよね。あなたがやっていることはそれと同じことですよ」

その母親ははっとした様子でした。不登校の回復には親子関係のよさが大前提です。昼夜逆転を避けようと無理に起こすと親子関係を悪くしてしまう側面もあります。ゆっくり寝かせておいたほうが、子どものコンディションを整え、親子の関係をよくすることができます。子どもが眠っている間は静かにそっとしておきましょう。