2013年6月12日(水)

部下を好きになってしまったらどうするか

上司の謎、部下の落とし穴

PRESIDENT 2012年12月17日号

弁護士、城南中央法律事務所所長 野澤 隆 構成=飯島豊 撮影=小原孝博
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合理性を追求して生まれる第3の案

あまり感心しない相談ですが、一定の需要がありますので、既婚者なのに職場で恋愛をしてしまっている方から相談を受けたとして、その方を弁護する立場でお話をさせていただきます。

生物学的に男性は自分の遺伝子をできるだけたくさん残そうとするため、浮気に走りやすい傾向があるといわれています。そのため、一夫一妻制を是とする日本社会では、男性が圧倒的に不利な立場に法律上置かれていると考えてまず間違いありません。

楽しいのは最初だけ、あとは不倫相手と自分の家族の挟み撃ちにあう地獄の日々が待っていると知っていても、気がつくと女性を口説いてしまうという男性は多いようです。こういった相談事を受けていると、すべての男はチャンスがあれば必ず浮気をするのではないかという実感すらあります。

私の弁護士としての経験則では、浮気がバレても夫の経済力に妻が依存している場合、ほとんどのケース、特に子供がいる場合には、妻は生活の安定を選ぶことが多いので、離婚にはなかなか至りません。しかし、不倫が発覚すると、配偶者や子供を傷つけてしまいますので、するとなれば、まずは恋愛(不倫)が他人にバレないように細心の注意を払うべきです。

ほとんどのケースで浮気は携帯電話から発覚します。携帯電話には学習機能が付いています。つまり、「あ」と入力しただけで「愛してるよ」など自分の妻にはめったに使わない言葉が出てくるのです。そのため、浮気相手とのコミュニケーションはできるかぎり音声のみで済ませ、電話が繋がらない場合には、必要最低限のメッセージを留守番電話に入れるだけにするなど、目に見える文章として証拠を残さないことが第1のポイントになります。ただし、自家用車に配偶者が音声レコーダーを仕掛けて浮気の証拠を掴もうとしていることもザラです。私が逆に配偶者の方から相談を受けたら、乗車中に浮気相手に電話をする方は非常に多いので、その方法をお勧めすると思います。現在の録音機は性能が向上しており、車内の音を1日中きれいな音質で録音することも可能ですので、くれぐれもご注意ください。

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