「人望がなく、仕事ができず、おしゃれではなく、容姿が脂ぎっていて、不倫の噂がある」。そんな男性は、ほんのちょっとしたことで疑われてしまう。恋人・夫婦仲相談所所長の二松まゆみさんがそのメカニズムを解説します――。

自問自答して「立ち位置」を確認せよ

同じことをしてもセクハラといわれる人と、いわれない人がいます。大ざっぱな傾向として「人望があり、仕事ができて、おしゃれで、容姿が爽やかで、家庭を大事にしている」男性は、きわどい性的なジョークを口にしても、女性から嫌われることはありません。

逆に「人望がなく、仕事ができず、おしゃれではなく、容姿が脂ぎっていて、不倫の噂がある」男性は、ほんのちょっとしたこと(たとえば、女子社員に入れてもらったコーヒーを「おいしいね」と褒めただけ)でも、セクハラの疑いをかけられてしまいます。

ですから、多くの男性がまずやるべきことは、自問自答して自分の立ち位置を確認することです。つまり「普段から円滑なコミュニケーションを心掛けているか」「仕事はできるか」「おしゃれに気を使っているか」などを点検し、どれだけのポイントを稼いでいるかで「自分に許される性的表現の限度」を設定するのです。

といっても、自分を客観的に見るのは難しいもの。多少は自信があっても、ハードルを高くしておくに越したことはありません。まして「自分はポイントが低い」と自覚したなら、あえて地雷原には踏み込まないことが大切です。

立ち位置を確認する際に、まず気をつけなければいけないのは清潔感。口臭、加齢臭はNGです。

大切なのは爽やかさ

「おしゃれ」については、判定するのは男性本人ではなく、あくまでも職場の女性だということを忘れないでください。たとえば雑誌「LEON」が勧めるような“ちょい不良(ワル)”のファッションをマネしてしまったら逆効果。

香水も、いやらしさを連想させるのでNGです。大切なのは爽やかさを演出すること。香りをつけるとしても、石鹸の香りにとどめておきましょう。

いやらしさといえば、最悪なのは「不倫の噂」です。給湯室や化粧室で「A部長は受付のBさんと廊下の隅でいつもひそひそ話をしている。2人はあやしい」という噂が流れてしまうと、女性たちのあなたを見る目はとたんに険しくなります。