ゲオという会社は「楽しさの寄せ鍋」

店舗の投資はそこそこきれいに見える程度にしておく。社員の給料は、単価を上げて人数を少なくする。単価を下げると競争に負けてしまいますから。

買取査定をAIにすればいいじゃないかという声もあります。けれど、いきなりAIにはならないので、それまでにステップを踏んでいきたい。査定のプロ職人がいれば本部に所属してもらい、本部が買い取りのシステムを作る。それを全店に波及させていく。エリアで一番詳しければいいのではなく、全国レベルに通用する商品知識を身につけてもらう。それがセカンドストリートのノウハウになっていきます。

なんといっても重要なのが採用、人材教育です。それがいちばんの課題です。

ゲオホールディングスの遠藤結蔵代表
撮影=西田香織

ゲオホールディングスにはゲオやセカンドストリートだけでなく、いくつもの会社があります。仕事の種類を見てM&Aしたわけではなく、普段の暮らしを楽しく豊かにし続けることに関係しているところを仲間にしています。楽しさの提供をできれば何でもいい。

店があろうがなかろうが、チェーンであろうがあるまいが関係ありません。その結果、当社にはいろいろなチームがいて、寄せ鍋状態になっている。楽しさの寄せ鍋であればいい。そう私は思ってます。

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