朝は金、昼は銀、夕方は鉄、夜は鉛

【ビタミンCが豊富な果物・ベスト5】
1位 ゴールドキウイ 140mg
2位 グリーンキウイ 71mg
3位 柿(甘がき) 70mg
4位 いちご 62mg
5位 ネーブル 60mg
※6位・パパイア50mg、7位・きんかん49mg、8位・不知火48mg、9位・きよみ42mg、10位・ポンカン、はっさく40mg。ほかアセロラ(甘味種)800mg、グァバ220mgなどもある
※可食部100gあたりのビタミンC量をもとに独自に作成。飲料や香りづけに用いることの多い、すだち、ゆず、ライム、レモンは除外。
※『老けない最強食』(文春新書)より

果物を食べる時間帯は圧倒的に「日中」がいい。朝の果物は金、昼から15時までは銀、15時から18時までは鉄、18時以降は鉛といわれている。

「夜に食べるとエネルギーに変換されやすい果物の糖質が消費できず、体内に脂肪として蓄えられる可能性がある」と田中氏。果物に含まれる果糖は、体の中で中性脂肪に変わりやすいのだ。

「また、果物には体を冷やす働きがあるため、夜より朝食べるほうがいい」

体を冷やして血流が悪くなれば、全身に栄養素が行き届かなくなり、血色などの“見た目”に影響する。

ビジネスパーソンに果物は必須

そしてビタミンCは「空腹時よりも満腹に近い時に摂取したほうが体内にとどまりやすい」と、管理栄養士の望月理恵子氏が補足する。

望月理恵子氏
本人提供
望月理恵子氏

「ですから食後に果物を食べるのも一案です。中でもキウイはタンパク質の分解酵素(アクチニジン)を含むので、肉類を食べた後のデザートに適していますね」

望月氏は「ビジネスパーソンに果物は必須」とも言う。

「オランダで会社員約1万人を対象とした研究では、野菜や果実を摂取する頻度が少ない人において労働生産性が30%以上低くなるリスクがあるという結果でした。また別の研究で、野菜や果物の摂取量が多い人は自己効力感(自信)や幸福感が高く、心理的苦痛のレベルが低いという報告もあります。

特にキウイやいちごは血糖値の急上昇を抑える食物繊維が多く、メタボ予防になります。ビタミンCとEは疲労回復をサポートするでしょう。パソコン作業が続く人は食物繊維が多く、眼精疲労軽減作用のあるアントシアニンを含むブルーベリーをそのまま、もしくはヨーグルトに入れてもいいですね」