「まぁ」「はい」「なるほど」は要注意ワード

Q 他にも目立つ口癖はありますか。

山川龍雄『「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう』(日経BP)
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A 私はテレビに出演したての頃、「まぁ」という言葉をよく使っていました。録画で見て、「こんなに使っていたのか」と驚きました。「まぁ」の連発は、聞く側に不遜な印象を与えますから、今はできるだけ使わないようにしています。

あと、聞き手を不快にする点では、テレビやラジオでよくあるのが、緊張で口の中が乾燥して、話し始めに「くちゃっ」という音をマイクが拾うことです。これの対策としては、番組中に用意された水を飲むなどして、口の中を湿らせておくことをお勧めします。

Q 話を聞いている時の相づちの打ち方にも、人それぞれ特徴がありませんか。

A 私は当然のように「はい」「なるほど」といった言葉を挟むのがいいと思っていました。ところが録画で聞いてみると、私の「はい」はマイク越しだと少し甲高くて耳障りが悪い。以来、少し「はい」の回数は減らすようにしました。「なるほど」も本当に「なるほど」と思えるところで言わないと、逆に相手の話を理解できていないように映りますから、要注意ワードです。

ロビーで和やかに会話する2人のビジネスマン
写真=iStock.com/Rossella De Berti
※写真はイメージです
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