2012年11月19日(月)

新宿伊勢丹はなぜ百貨店業界で1人勝ちしているのか

小宮一慶「ニュースな会社・経営」のナゾ

PRESIDENT 2011年5月16日号

著者
小宮 一慶 こみや・かずよし
小宮コンサルタンツ代表

小宮 一慶

1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。

執筆記事一覧

小宮コンサルタンツ代表取締役 小宮一慶 構成=小川 剛 撮影=市来朋久
「定点観測をしていれば景気が読める」「10分あれば報道の真相がわかる」震災の復興シナリオから企業の大型合併、不況下で高い利益率を誇る業界の仕組みまで、世の中の事象を正しく見るコツを数字のプロが解説する。
小宮コンサルタンツ代表取締役
小宮一慶氏

伊勢丹新宿店といえば日本で1、2の集客力と売り上げを誇る百貨店です。「日本で一番○○が売れる」という売り場がたくさんありますが、なかでも特徴的なのは紳士服の中高級ゾーンの売り上げが大きいことです。

「失われた20年」といわれる景気低迷の中、家庭で何が最初に節約の対象になるかといえば、お父さんのスーツです。結果、どこの百貨店でも紳士服売り場が縮小されて、ミドルより少し上のアッパー層の男性が服を買う場所が百貨店からなくなってしまった。

伊勢丹新宿店はかつて「ヤングカジュアルが日本一売れる」といわれたヤングファッションの聖地ですが、いまでも品揃えから売り場づくりまで、充実ぶりは抜きん出ています。そして百貨店で一番売れないといわれる紳士服売り場でも、1人勝ちの結果を出しているところに伊勢丹の強さの秘密があるように思います。

※すべて雑誌掲載当時

小宮コンサルタンツ代表取締役 小宮一慶(こみや・かずよし)
1957年、大阪府生まれ。81年京都大学法学部卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。岡本アソシエイツなどを経て、96年小宮コンサルタンツ設立。『数字で考える習慣をもちなさい』『「1秒!」で財務諸表を読む方法』など著書多数。

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