ロボアドバイザーは「損」をしないのか?

紹介したすべてのロボアドサービスは、株だけでなく、債券や不動産などに投資をするパッケージ商品をすすめてくれる。株だけに投資するのに比べて、値動きは穏やかになる。

「投資迷子」が最も気にするのは、とりわけ「損するかどうか?」だろう。「損をする」と、「値下がり」することの意味の違いを押さえておきたい。

「損をする」とは、そこで投資資産を売却したときに投資した金額より下がっていること。「値下がり」は、値動きの途中で、投資した商品の価格が下がっていること。値下がりしたときに売却すると、そこで損をする。当たり前だ。

では、売却しないで持っていたらどうなるだろう?

値下がりしてその後、元本まで回復しなくても損しない方法があることも知っておいてもらいたい。どんなケースか見てみよう。

嫌われ者の商品でも利益が出る商品に変わる「つみたて投資」

価格が1万円のときにある商品への投資を始めて、図表3のような値動きをして、5000円で売ったときのケースを考えてみよう。この商品は、私がセミナーで話をすると、全国どの地域でもとても評判が悪い、「嫌われ者の商品」だ。

【図表3】「嫌われ者の商品」の値動きイメージ
筆者作成
価格が1万円のときにある商品に投資を始めて、5000円のときに売ると……

しかし、この「嫌われ者の商品」でも、2倍にお金を増やす方法がある、といったら驚かれるだろうか。

その方法とは専門用語で、「つみたて投資」という。もっと難しい専門用語で「ドルコスト平均法」という。

といっても、ドルを買うわけではないし、積み立てをするのに特別なコストもかからないし、平均を出さなくていいので、超初心者の投資迷子は、「ドルなんとか~」という難しい名前は忘れてしまっていい。

「りんご」で考えると、つみたて投資の本質が理解できる

つみたて投資とは、毎月、積立定期預金のように、決まったお金でコツコツと、買い付けることをいう。

もし、一括で投資していたら、1万円が5000円になったので、投資したお金は半分になってしまう。ここは異論がないと思う。

つみたて投資を、めちゃくちゃ簡単に説明すると、毎月おこづかいでりんごを買って、貯まったりんごを売る投資法だと考えてもらえば、非常にわかりやすくなるはずだ。

図表4を参考に、毎月、1万円でりんごが「何個」買えるか考えてみてほしい。

【図表4】毎月1万円でりんごが「何個」買えるか
筆者作成
「りんご」に置き換えて考えると、「つみたて投資」がよくわかる

図表4で、3カ月間で買ったりんごの数は、12個だ。あなたが12個持っているりんごを、1個5000円の価格になったときに売るとする。すると、5000円×12個で、6万円になる。