超初心者の大問題「何を買ったらいいのかまったくわからない」

新NISAの制度の詳細については、日本証券業協会の「証券知識普及プロジェクト」マスコットキャラクター“とうしくん”が出てくるかわいいサイト「みんなにいいさ!NISAがいいさ‼」、投資信託協会の「新しいNISAの話」が正確でわかりやすいので、そちらに譲りたい。

「何を買ったらいいのか?」の結論を急ごう。

「そんなもん、株でもETF(上場投資信託)でも投資信託でも、好きなもん買ったらいい!」と答えるのはかなりの投資上級者だ。

初心者は、口座開設時の「特定口座源泉徴収あり」という文字を見ただけでも、気がなえる。株も国内外の株だけでおよそ9000銘柄、投資信託は5800本。ここから自分に合った投資先を選ぶのは難しい。

そもそも、「投資信託って何?」「債券? 初めて聞きました」という人も多い。「金融用語も知らない人が投資をやるべきではない」というおどし文句に、腰が引けるのもわかる。

投資の悩みを「1分」で解決できる

安心してほしい。「難しそう」と感じるのは、あなただけではない。数ある銀行、証券会社などから1社を選び、さらに自分に合った金融商品を選ぶなんて無理! という人のほうが世の中の大多数だ。

いまはとてもいい時代になった。一昔前なら、「勉強して投資をするのが当たり前」だったが、そんな「投資迷子」でも、すぐに投資が始められるようになっている。ロボアドバイザー(通称ロボアド)というサービスがあり、自分の年齢や、投資に対する質問に答えるだけで、AIが最適な商品の資産配分をパッケージにして提案してくれる。所要時間およそ1分。

ご丁寧に、世界中の株だけでなく、債券や、金、不動産などにも投資してくれる。たとえ年間1%の手数料を払ったとしても、自分の代わりに、メンテナンスをしてくれて放置できるのはありがたい! という人に大人気だ。

最大手の「ウェルスナビ」だけで利用者は38万人いる。2年以上継続している人の9割は、損益がプラス。中程度のリスク許容度の人なら、7年で約1.5倍に資産を増やしている。

普通預金に預けっぱなしの人が、何の勉強もいらず、メンテナンスもしてくれて自分の資産を1.5倍にでき、1%程度の手数料なら安いものだ。「38万人の投資迷子」を救ったと考えれば、その功績は大きい。