遺族年金も立派な「収入保障保険」

【有司】20代は安かったので、600万円くらいですかね。

【後田】そうするとお子さんがお一人なので、お子さんの高校卒業まで。月14万円が給付されます。年額で168万円です。

【美香】意外に大きいですね。

後田亨『この保険、解約してもいいですか?』(日経BP)
後田亨『この保険、解約してもいいですか?』(日経BP)

【後田】給与から厚生年金の保険料が引かれていますよね? 老後の年金になるお金が引かれているとばかり認識している人が多いですけど、いわゆる国の年金は「老齢年金」のことです。厚生年金保険の制度には、他にも病気やケガで障害が残った場合に給付される「障害年金」、そして、世帯主などが亡くなった場合、遺族に給付される「遺族年金」も含まれています。

厚生年金保険は、民間の保険でいうと、傷害保険や死亡保険のような役割も果たすわけです。ですから、私たちが支払うお金も、年金「積立金」ではなくて年金「保険料」という名称になっている、そんなふうに理解なさったらいいかと思います。

【美香】なるほど、そういうことでしたか。

【後田】遺族年金って、立派な「収入保障保険」なんですよね。

【有司】本当ですね。

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