今後、SNS炎上がなくなるとは考えにくい

もちろん個々のレベルでは、自分の行動に意識的になることで、こうした愚行を防ぐことはできます。

しかし、人間はいまSNSのような、叩くための「標的」を見つけやすいツールを手にしています。また、誰かを叩くために、身勝手な拡大解釈やフェイクニュースを拡散するのも簡単に行うことができます。

スマートフォン
写真=iStock.com/ViewApart
※写真はイメージです

そう考えると、見ず知らずの他人を攻撃するという傾向は、今後より加速すれど、小さくなるとは考えにくいのかもしれません。

象徴的な例として、トランプ前米大統領は、自分とは意見の異なる他者を徹底的に叩く欲望を抑えない人物でしたが、そんな人物が民主的に大統領に選ばれることが実際に起きました。

社会のなかで実際に起きるそうした現象に流されず、その本質を見極めるには、まず自分のなかにも、相手を攻撃し、その不幸によろこびを感じる性質があると自覚する必要があるのでしょう。

「ふつうのおばちゃん」でも、男性を簡単に手玉に取れる

妻を亡くした高齢の男性に近づき、その資産をいつのまにか自分のものにしてしまう女性がいます。これは別に、若くてきれいな人の色仕掛けばかりとは限りません。むしろ、いわゆる「ふつうのおばちゃん」タイプにも多いのです。

ときに、殺人事件にまで発展することもある彼女たちの所業を、「後妻業」と呼びます。

それにしても、なぜそんな危ない女性に、男性はころっと騙されてしまうのか。そこにはわかりやすい理由があります。

まず、性行為の帰結として、女性の場合は、妊娠や出産という重い任務を背負うリスクがつねにあります。

だからこそ、女性は自分に言い寄ってくる男性を警戒します。

一方、男性の場合はそうしたリスクがなく、「いざとなったら逃げればいい」という気持ちがあるため、やってくる女性を受け入れやすいのです。

「いざとなったら逃げればいい」と油断している男性を見抜き、その裏をかいて近づくわけですから、やすやすと騙されてしまうのも当然。

高齢化社会が進む今後、ますます増える事象だと思われます。