ダイヤモンドリングは自分用にリメイク

新しいものはともかく、古い宝飾品はもらっても現代のライフスタイルに合わない。私は母の縦爪のダイヤモンドリング(婚約指輪)大粒ひとつを中心に、自分のプチダイヤ2個を両脇に置き、カジュアルリングにリメイクした。縦爪はニットにもひっかかるから、プラチナリングに埋め込む形にしたのだ。

横森理香『親を見送る喪のしごと』(CCCメディアハウス)
横森理香『親を見送る喪のしごと』(CCCメディアハウス)

こういうリメイク屋さんは街のいたるところにある。私は自由が丘デパートのリメイク屋さんでやってもらった。お直し代はたいしたことなかった。地金も買い取ってくれるから、それで支払えたぐらいの金額だ。

遺品といっても、ただ取っておいてもしょうがないから、リメイクして普段使いで楽しんだほうがいい。そのほうが故人も喜ぶだろう。

思い出としてとってあるのは、父との結婚指輪と、琥珀のカフスボタン、琥珀の帯留めと、珊瑚の羽織留め、そして特大水晶の指輪である。山梨は水晶の産地だから、おばさま方は持っているのである。

母は着物を着るときに着けていたような気がするが、さすがにオバ趣味なのでリメイクしようとしたら、リメイク屋さんのおじさんに、

「これはとっといてあげなよ」

と窘められた。結局、ジュエリーボックスの肥やしと化している。

故人のローン
故人のローンが残っていた場合は、相続人に支払い義務が発生します。相続したくない場合は放棄することが可能ですが、相続の開始があったことを知ったときから3カ月以内と期限が決まっています。難しい場合は、裁判所に期限延長の申し立てが可能です。
【関連記事】
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"
「脳トレはほぼ無意味だった」認知症になっても進行がゆっくりな人が毎日していたこと
「家を片付けるだけでなぜか半数の人が痩せる」片付けのプロが見た"3kg痩せた人"たちがととのえた場所3つ
「お母さん、ヒグマが私を食べている!」と電話で実況…人を襲わない熊が19歳女性をむさぼり食った恐ろしい理由
「長男が20歳になる時、私は76歳後期高齢者」定年まで4カ月…晩婚晩産夫婦が狙う"起死回生の収入源"