一日24時間を有効活用するにはどうすればいいか。医師の吉田穂波さんは「毎日のタイムスケジュールを見直すことで1分間の価値を最大化できる。1週間の「to doリスト」を作成し、最重要の『大きな石』を意識して自由になる時間に振り分けていくことだ」という――。

※本稿は、吉田穂波『「時間がない」から、なんでもできる!』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

目覚まし時計を手に、驚いた表情をしている女性
写真=iStock.com/Maksim Kamyshanskii
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マザー・テレサ、アインシュタインと同じ1日あたりの時間

やりたいことを阻む大きな壁、多くの人にとってそれは「時間がないこと」ではないでしょうか。

夢や目標がある、やりたいことなら山ほどある。

でも時間がない。とにかく自由な時間がない……。

私の場合も同じでした。「留学を実現させよう!」という思いは煮えたぎっていたものの、毎日やるべきことがパンパンに詰まっていて、勉強をするための時間がどこにも見当たりませんでした。

さて、どうしよう?

当時の私には立ち止まっている時間さえありませんでした。何しろ、留学準備にかけられる時間は半年しかなかったのですから。

しかし、ここでもまた「時間がない」ことが私の味方になりました。

時間がないことで、時間への執着心がグッと高まり、なんとかして時間を手に入れよう、時間を生み出す工夫をしようと思えたのです。

このとき、私はある言葉に出合いました。

“Don’t say you don’t have enough time. You have exactly the same number of hours per day that were given to Helen Keller, Pasteur, Michelangelo, Mother Teresa, Leonardo da Vinci, Thomas Jefferson, and Albert Einstein.”

時間が足りないなどといってはならない。あなたに与えられた1日当たりの時間はきっかり同じなのだから。ヘレン・ケラー、パスツール、ミケランジェロ、マザー・テレサ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、トーマス・ジェファーソン、アルバート・アインシュタイン、誰もみな同じ。(H・ジャクソン・ブラウン・ジュニア)

あぁ、たしかにそうだよね。ヘレン・ケラーやマザー・テレサに限らず、偉人と呼ばれる人たちは、何も特別な時間を与えられていたわけではない。時間は平等に与えられていた。一日24時間という「長さ」は私たちと同じ。