6~11歳の子供が反抗期になったとき、親はどう接するべきか。心理療法士のイザベル・フィリオザさんは「子どもの反抗的な態度には必ず理由がある。子どもの本音を知って、対処することが何よりも重要だ」という――。

※本稿は、イザベル・フィリオザ『6~11歳 子どもの気持ちがわかる本』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

ブラウンバックグロンで停止ジェスチャーを作る小さな女の子
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子どもの問題行動には必ず理由がある

もし、子どもがきちんと食べなかったり、よく眠らなかったり、学校でうまくいかなかったりするなら、それは子どもが悪いのではなくて、何かがうまくいっていないからなのです。

それが、子どもなりの「何かが足りない」あるいは「調子が悪い」ということを知らせるやり方なのです。

子どものメッセージを解読して、何が必要なのかを見つけるのは私たち親です。大人である私たちには、子どもにはまだない思考力があり、仮定したり、推理したり、分析したりできるのですから。

今回は、子どもたちが「接触を拒否する」「何も話してくれない」「聞こえないふりをする」といった日常でよくみられる3つのシーンを挙げ、それぞれ、子どもたちの心の中の声を代弁し、親の最適な接し方についてお伝えします。

「接触を拒否する」ときの子どもの本音

子どもの心の声

 ママがいなくて寂しかった! いてほしかったのに、ずっといなかったじゃないか。つらかったよ。でもママにとって重荷になるのはイヤだ。だから軽くなるようにしてる。ママが義務だと思ってぼくといてくれるより、1人のほうがいい。仕方がないからって思われたくない。それより自分の部屋に入って1人で遊ぶほうがマシだよ。

子どもは寂しさを感じないように、時には親をわずらわせないように、あえて距離を取ることもあります。さらには、攻撃的になることだってあるのです。

子どもの心の声

 とにかくママはわたしのことわかってない。ママが大好きなのに、どうすればいいのかわからないの。