「ザ・リッツ・カールトン」が開業予定

旧大名小学校跡地では、積水ハウスや西日本鉄道、西部瓦斯などが主体となって、「天神ビックバン」最大級の複合ビルが建設中である。完成すれば25階建て高さ約111メートルのビルとなり、商業施設やオフィスに加え、上層階には、外資系ラグジュアリーブランドホテルである「ザ・リッツ・カールトン福岡」が2023年3月に開業予定となっている。

福岡市では長年、最高級ホテルや大型オフィスビル不足が指摘されてきた。実際、市内にはホテルはあまたあるものの、いわゆる外資系高級ラグジュアリーホテルは、キャナルシティ博多に1997年に開業したグランドハイアット福岡のみだった。建設中の複合ビルのオフィス階は1フロア2500平方メートルと九州最大規模となり、ホテルには屋内プールや会議室も設けられるという。積水ハウスでは、総事業費を500億円、完成時の市への経済効果を1500億円と見込んでいる。

夕暮れ時の博多の街並み
写真=iStock.com/orpheus26
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大阪、東京、京都、沖縄、日光、ニセコに続き、福岡に世界最高級のブランドホテルである「ザ・リッツ・カールトン」が誕生することは、福岡が名実ともにグローバルな都市へと飛躍する大きな転換点になろう。2023年に日本において開催されるG7誘致だけでなく、世界的な国際会議や見本市にスポーツイベントなどの誘致活動にも大いに貢献することになりそうだ。

「博多コネクティッド計画」「セントラルパーク構想」も進行中

福岡市では、「天神ビッグバン」同様、国家戦略特区の規制緩和と民間活力による再開発事業「博多コネクティッド計画」も進行中だ。山陽新幹線・九州新幹線の始発駅でもあるJR博多駅周辺では、博多阪急が入るJR博多シティやKITTE博多などの開業も続きにぎわいをみせている。「天神ビックバン」との連動と九州の玄関口としての発展を見込み、地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備などとあわせ、容積率などの規制緩和により、ビルの建て替えを誘導している。すでに、西日本シティ銀行が本店ビル建て替え工事を実施中だ。

また、西日本新聞によると(2022年1月11日)博多駅前にある「ANAクラウンプラザホテル福岡」が「博多コネクティッド」を活用し建て替えられ、上位ブランドの「インターコンチネンタル」への転換も構想に含まれているという。

「天神ビックバン」と「博多コネクティッド」だけではない。2019年6月に福岡県と福岡市とが共同で打ち出した「セントラルパーク構想」では、福岡市中心部の良好な住環境の象徴でもあり高い人気を誇るエリアである大濠公園と舞鶴公園の一体的な活用を図り、福岡城跡や鴻臚館跡といった史跡も生かしながら、総面積約80haに及ぶ広大なミュージアム空間となるような公園づくりを進めるとしている。