絶望の淵でも生きるエネルギー、小さな希望を見つける

実る人=小さな元気を見つける習慣がある
枯れる人=フリーズしている

小さな元気があれば生きていけると知ることが50代を楽にさせます。人間学を34年間探求してきて、ひとつ処世術を答えなさいと問われたら「どんな時も、どんなところでも小さな希望を見つけられる能力を育むこと」と伝えます。

かのロシア文学の巨匠ドストエフスキーも、思想犯として死刑判決、その後シベリアへ流刑にされましたが、その獄中で「人は慣れる生き物である」と記しています。

つまりどんな絶望の淵においても、そこで生きるエネルギー、小さな希望を手にするということだと思います。

そんな過酷な世界には及びませんが、平和な日本に暮らす我々でも落ち込み、悩んだ時に小さな希望を見つける工夫は大事です。

幸い監獄にいるわけではない、自由な私たちが小さな元気を取り戻すのにオススメな習慣をいくつかご紹介します。

・カフェに一杯のコーヒーを飲みに行く
・評判の定食屋へサバ味噌定食を食べに行く
・近くの公園に散歩(ウォーキング)に行く
・野球場・サッカー場に贔屓チームを応援に行く
・センベロ(千円あればベロベロに酔える)エリアへもつ焼きを食べに行く

こんなささいなイベントが、枯れかけている心に水を与えてくれます。小さな種をまき続ける人が、やがて人生の実りを手にする人です。小さな行動変容の繰り返しが、自分再生につながっていきます。

ホットコーヒーの入っているカップを持つ手
写真=iStock.com/Farknot_Architect
※写真はイメージです

とにかく50代はマメに動いて、心の灯台を見つけましょう!

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