子どもは「すごい親」を求めてはいない

親子関係をややこしくしている原因の1つに、親御さんが「完璧な親」になろうとしてしまうことがあります。よりよい親になろうと頑張れば頑張るほど、自分が誰だかわからなくなり、どんどんうまくいかなくなっていくという状況です。

小川大介『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)
小川大介『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)

子どもは別に、自分の親にすごい人になってほしいわけではありません。もちろん、たまには「どうせなら、かっこいいパパがよかった」とか、「○○ちゃんのママは料理が上手でいいな」と口にすることもありますが、それは思いつき程度の発言です。

本当はどの子も自分の親がそこにそのままいてくれさえすれば、それ以上はあまり求めていないのです。

ですから、基本的に「いい親にならねば」という方向の努力は必要ありません。学ぼうとすることは悪いことではありませんが、いい親であろうと頑張った結果、子どもの本来の姿が見えなくなるとしたら本末転倒です。

自分の頑張りが「いい頑張り」かどうかは、次の質問でチェックしてみてください。

□ 頑張った結果、お子さんのことがよくわかるようになりましたか?
□ 頑張った結果、親御さんに自信はつきましたか?

この2つの答えがイエスなら、そのまま頑張っていただいて大丈夫です。

どちらか、もしくは両方ノーだったら、その頑張りは今すぐやめましょう。

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