日経平均3万円、NYダウ平均株価3万ドルは一つの通過点

2021年は実体経済の回復に応じた金利上昇がある程度までは容認され、それがドル高を促すと筆者は予想しているが、それはあくまで「株の暴落を招かない範囲で」の話だ。株価が下がれば、これに応じて緩和姿勢を強化する公算が大きい。

米国に限らず、「金利のない世界」はリーマンショック後の新常態である(米10年金利が1%や1.5%になったところで、それは達観すれば低金利には違いない)。であればこそ、日経平均3万円、NYダウ平均株価の3万ドルなどは一つの通過点にすぎないと筆者は思う。

今年に関しては、年央にかけてイスラエルリスクが意識され株価が調整を強いられる時間帯はあると考えるが、それも結果的にはFRBの緩和姿勢強化につながり、また株高に引き戻されると思われる。

こうした相場状況が健全とは筆者も思っていないが、資産運用者の目線に立ったときに「株以外に何を買えば良いのか」という状況が今後も続かざるを得ないことは目に見えているように思う。(2021年2月17日時点の分析)

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