「ゆでガエルの目が覚める」という「熱湯効果」への期待

——萎縮を生まないために、なにが変化の鍵となるのでしょうか。

伊丹敬之『日本企業の復活力 コロナショックを超えて』(文春新書)
伊丹敬之『日本企業の復活力 コロナショックを超えて』(文春新書)

今までと違う成長へのエネルギーが生み出されることですね。ちょうど、「SDGs」(持続可能な開発目標)といった言葉が人々の共感をよぶ時代になったように、ハングリー精神ではなく、利他の精神が注目されています。コロナショックを乗り切ることで、利他の精神を持った人が増えることで、日本企業が復活する本格的な原動力に期待したい。

また、バブル崩壊を経験していない若い世代が、これからの社会の中心を担う、節目の時代でもあります。バブル崩壊で痛い目にあった人たちが社会の中心にいる間は、積極的な動きに出ることは難しかったかもしれませんが、世代が変わるタイミングに、コロナショックが起きました。「ゆでガエルの目が覚める」という「熱湯効果」が起きることを期待しています。

——それは「停滞してきた日本社会がリセットされる」という感覚なのでしょうか。

多くの人が、リセットされるのではないかと思えば、リセットは実現します。ウィズコロナの今、物事を悲観的に考える人が多いのですが、もっとポジティブに考えようと、強く言いたいですね。

(聞き手・構成=新志有裕)
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