自分語りだけでなく相手を巻き込む

プレゼンに限らず、たいていのコミュニケーションって、自分のことばかり話しがち。でも今、取引先にせよ社内にせよ、双方が忙しい中で、接点を短く、小さく効率的にして仕事を進める方向にあります。

日本マイクロソフト業務執行役員 西脇資哲氏

ですから、お互いの会話の中で、互いが寄り添うゴールを持ちながら会話を進めていくこと、一方的にならないことが非常に大事です。双方が寄り添える話題を持ってきて、特定のゴールがあって、そこに収束していく。目的のない会話、目的の想像できない会話は長続きしません。

お互い効率よくゴールを目指すという意味では、冒頭で「今日の話は○分で終わります」などと時間設定を行うこともすごく大事。1時間ベースだったミーティングの時間も、今は30分ベースに変わっています。

仕事の会話で事前にシナリオを描いておくのは必須ですが、そこで起承転結より大事なのが「合意形成」。なぜこの話があるのか、という大前提です。「この話を聞かなきゃいけないよね」「この話、確かに重要だね」と冒頭で納得させて、それから本題に入ればすごく腹落ち感があります。本題とのボリュームの比率は2対8か3対7くらいとかなり多めです。