コンビニのレジ前に並ぶグミが、市場規模を拡大している。食べているのは子どもではなく大人。仕事中に食べるお菓子として、規模はこの約20年で3倍以上に拡大している。なぜグミが選ばれているのか、経済ジャーナリストの高井尚之氏がリポートする——。
撮影=プレジデントオンライン編集部
明治が展開する首位ブランドの「果汁グミ」

社会人の「仕事中の小腹満たし」として人気に

少子高齢化や消費不振で、景気のよい話が少ないが、中には伸びている分野もある。菓子業界における「グミ」はそのひとつだ。

明治カカオマーケティング部・カカオコンフェクショナリーグループ課長補佐の吉川尚吾さん(撮影=プレジデントオンライン編集部)

「2018年1~12月のグミの市場規模は、当社推計で674億円と『700億円』に迫る見通しです。2002年が約200億円でしたから、当時に比べて3倍以上に市場が拡大しました」

首位ブランド「果汁グミ」を持つ、明治の吉川尚吾さん(カカオマーケティング部・カカオコンフェクショナリーグループ課長補佐。グミを含めたお菓子を担当)はこう話す。

好調を実感するのが、コンビニの売り場だ。一等地と呼ばれる“レジ前”でも陳列幅を広げている。この半年で複数の店をのぞくと、フックがけの「グミ」が圧倒し、他に「梅」「大粒ラムネ」「甘栗」などがあった。これらは社会人が仕事中の小腹満たしで食べる“大人おやつ”需要も大きい。特に女性からの人気が高く、筆者の周囲でもこんな声が聞かれた。

「実は私、あらゆるおやつの中で、グミが1番好きです」(30代の女性会社員)
「机の引き出しに、非常食としてグミを常備しています」(医療機関勤務の女性)
「『果汁グミ』も好きですが、最近のマイブームはローソンの『やわらか黒おしゃぶり昆布』、それから種抜きの『干し梅』です」(20代の女性会社員)

昔は子どものおやつだったグミが、なぜ、大人も楽しむようになったのだろう。