まずは15分~30分集中できればいい

安浪 京子『中学受験 男の子を伸ばす親の習慣』(青春出版社)

そして、気分がよくなったところで、「さーて、先週の続きをやろうか」と舵をとり、勉強モードに入っていきます。でも、いきなり難しい問題を解かせると、「やっぱり、勉強はつらい……」となってしまうので、はじめは簡単な問題からやらせ、「おっ! ちゃんと解けているじゃん。もうここは完璧だね。じゃあ、もうちょい難しいのもやってみる? これができたらすごいよ!」といった感じで、とにかく気分を乗せてあげる。そうすると気持ちよく勉強をします。

とはいえ、集中できるのはせいぜい15~30分。でも、それでいいのです。子供の成績を伸ばしたければ、まずは子供が気持ちよく勉強ができる状態にしてあげることです。小学生のうちは、中学受験をする・しないにかかわらず、まだ勉強を“自分ごと”として受け止められないのが男の子(中には非常に成熟度の高い男の子もいますが)。でも、“自分ごと”として捉えられるようになったら、ものすごいパワーを発揮するのもまた男の子なのです。

(構成=石渡真由美)
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