メールも放置し、パソコンもスマホも見ない時間をつくる

60歳を過ぎた現在も、年間約380例の手術を行っている。平均1日1回2時間弱で、たまに1日3回に及ぶときは、さすがに脳が「画像情報はもうイヤだ」と言ってくる。そんなときは、目を休めるために寝てしまうに限る。メールも放置し、パソコンもスマホも見ない時間をつくる。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/oonal)

食生活では、乳酸菌で腸内環境を整えている。腸脳相関と言われるように、睡眠不足や疲労が蓄積したときの見えにくさを解消するのにも、腸のバランスを整えることは関係するのではないかと思う。

視力など五感からの刺激は重要だ。コミュニケーションとは情報交換であり、情報は五感で得られるもの。他の人としっかり意見交換ができるレベルにあれば、いつまでも老いないと考えている。

天野 篤(あまの・あつし)
順天堂大学医学部附属順天堂医院 院長
心臓血管外科医。1955年生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院などを経て、順天堂大学医学部心臓血管外科教授。2016年から現職。
(構成=南雲つぐみ 撮影=村上庄吾 写真=iStock.com)
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