川崎の殺傷事件を契機に議論すべきこと

5月29日付の東京新聞の社説が学校の安全対策についてこんなことを書いている。

「ただ学校や通学路などを要塞のようにして地域や社会との接点をなくしてしまうことは、長期的な視点で子どもたちの心を育み、安定させることにはつながらないだろう。そこが悩ましい」
「池田小児童殺傷事件の遺族の一人は講演で、学校の安全対策とともに、犯罪者を生まない社会づくりの必要性をこう訴えている。『命の大切さが次の世代に伝えられるよう(子どもたちを)導いてほしい』。米国では昨年、高校での銃乱射事件などをきっかけに、高校生たちが銃の規制強化を求め、デモを行うなどの運動を始めた」
「子どもたちが命の大切さや社会正義を信じることができる社会を維持する。そのためにできることを議論し、実行する。それが大人に課せられた使命だ。今回のように、事件という形で困難が訪れたとしても」

川崎の殺傷事件を契機に「心の教育」「犯罪を生まない社会」「命の大切さ」「社会正義」をあらためて考え、議論すべきだと思う。

(写真=時事通信フォト)
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