日本人は英語を読んだり、聞いたりできても、話すことが苦手。その一番の解決策は英語を難しく考えずに、平易な英単語でシンプルに話すことなのだ。

▼その場をうまく乗り切る咄嗟のひと言

川合亮平
1977年生まれ。イギリス関連の案件を中心に、雑誌やテレビなどで活動。著書に『つながる英会話 ネイティブとの会話が楽しく続くテクニック50』。

曖昧な受け答えも、簡単に表現できる

僕は通訳者・ジャーナリストなどとして活動し、1年のうち2カ月程度は英国ロンドンで生活しています。しかし、もともと英語が得意だったわけではなく、高校時代の英語テストの成績で学年480人中478番になったこともあります。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/metamorworks)

そんな学校英語の落ちこぼれだった僕の経験からいえるのは、英語はコミュニケーションツールであり、「通じてなんぼ」ということ。日常会話に難しい単語や表現は基本的にはいりません。簡単なフレーズでどんどん話はつながります。そこで今回は、英語ネーティブ・スピーカーが日常的に使っている簡単フレーズ活用術をご紹介します。

相手のいっていることがわからないことはよくあり、臆せずに聞き直します。「I beg your pardon?」でもいいですが、「Sorry?」のひと言で大丈夫。どんなシチュエーションでもOKです。

会話の始まりも意外と難しいもの。いきなり本題に入ると相手も面食らいます。そういうときは「Guess what?」が便利です。直訳だと「何か推測してみて」ですが、実際は「ちょっと聞いて」というニュアンスです。また「Listen」は何か「提案」するときに用います。

英会話が弾まない日本人に共通するのは、「沈黙」が多いことです。相手の質問に対して「Yes/No」で答え、会話が終わってしまう。英語のコミュニケーションでは、「プラスαの情報」で答えるのが基本マナーです。さらに「How about you?(あなたはどうですか?)」と相手に聞き返せば、会話が次に展開します。

英語は意思表示がはっきりしているといわれますが、曖昧な表現も多くあります。「No」の意思を伝えるにしても、そのままズバリではカドが立つ。「Do you like new boss?(新しい上司、好き?)」と尋ねられたときなどは、「Not really」を使うと、柔らかいニュアンスになります。

英語は使ってなんぼ。ご紹介したフレーズを、自信を持って笑顔で話してみてください。楽しく会話が続くはずです。